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医療・介護職の「ありがとう」エピソード集

【乳腺炎で母乳ケアハウスへ】助産師さんに痛くなくケアされ、自分で絞ろうとしても出なかった母乳をいとも簡単に出していってくれました。すごく救われた気持ちになり、涙が勝手に出てきました。

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私は現在、10歳、8歳、6歳の3人の子育てをしています。

 

一番上の子が産まれたのが10年前。

 

はじめての妊娠、出産、育児で、まだまわりにはその経験をする友達が少なく、相談できる相手が少なかったので、一日一日が、不安と緊張でいっぱいでした。

 

無事に出産し、いよいよ母と子の生活がはじまり、一番はじめに悩んだのが、「授乳」でした。

 

わたしは母乳の出が悪く、乳腺も細いところがあり、長女が卒乳するまでに計4回ほど乳腺炎になりました。

 

とてもつらかったです。乳腺炎になるたびに、お世話になったのが、同じ市内にある母乳専門ケアハウスでした。

 

ベテランの助産師さんが、母乳のケアのためだけに開院されたハウスで、とても人気で予約もいつも取りにくいところでした。

 

助産師さんも一人で経営されており、とても忙しそうでした。

 

わたしのまわりには、母乳オンリーで育てているママさんが多く、わたしも同じように、母乳だけで育てたい!と思っていました。

 

でも、一回の授乳で出る量がなかなか足りず、授乳してもまだ欲しがり泣く長女に、ミルクを作って哺乳瓶で与えていました。

 

一日に何度も行う母乳+ミルクの生活。

 

3月でまだ寒い時期で、夜中に寒いキッチンに行き、哺乳瓶を洗ったりする作業は正直辛かったです。

 

その辛さが、身体にもきて、乳腺炎になりました。

 

高熱が続き、胸はカチカチの石のように硬くなり、でも吸ってもらわないと治らないからと、辛い身体を起こし、痛い胸を吸ってもらいました。

 

なんでこんなにつらいんだろう、なんで私だけこんな想いをしなくてはいけないんだろう、そういうネガティブな気持ちばかり膨らみ、長女のことも、かわいいと思えない時期もありました。

 

まわりで支えてくれる家族にも、あたってしまう始末でした。

 

ひとりではどうすることもできず、はやく楽になりたくて、すがる想いで、母乳ケアハウスに連絡し、なんとか予約を取りました。

 

母にもついてきてもらい、いつも家ではギャンギャン泣く長女も、なぜかお出かけするとスヤスヤ寝ていてくれて、とてもおりこうさんでした。

 

母乳ケアハウスに着くと、アロマの香りがして、すごくリラックスできました。

 

私の前には、ほかの患者さんがおり、笑顔で先生と話していて、赤ちゃんを抱っこしている姿は、元気で明るくて、とてもまぶしかったです。

 

それに比べて、自分は長女のことをかわいいとも思えなくて、つらいのは自分だけ、という思いから、ついてきてくれる母にも八つ当たりをしていて、すごく情けなかったです。

 

自分の番がきて、先生にカウンセリングしていただくと、

「はいはーい!詰まっちゃったんだね!詰まりは疲れてるからだよー!」

と、さっぱりとした会話でとんとんとすすめられました。

 

次にベッドに仰向けになり、詰まった母乳のケアがはじまりました。

 

助産師さんに痛くなくケアされ、自分で絞ろうとしても出なかった母乳をいとも簡単に出していってくれました。

 

すごく救われた気持ちになり、涙が勝手に出てきました。

 

母乳ケアは、30分もしないうちに終わり、まだ痛いけど、シコリのようなものが以前よりもなくなっていて、ゴッドハンドだ!!と思いました。

 

それで終わりかと思ったら、先生に、今度はうつ伏せになってね、と言われ、なんでかな?と思っていたら、ラベンダーのような柑橘系のような、はっきり覚えてはいないけど、大好きなスッキリとした香りのアロマオイルを背中にたっぷりと塗ってくれて、首、肩、背中、腰までをゆっくりマッサージしてくれました。

 

これが、今まで生きてきたなかで一番気持ちいいマッサージで、助産師の先生の手のあたたかさが、お母さんの手にも感じました。

 

「大丈夫だよ、がんばりすぎなくても。母乳はだんだん出るからねー」と、マッサージしながら話してくださいました。

 

出ない、出ない、足りない、足りない、そんなことばかり気にしていて、どんどん自分を追い込んでいた毎日が、助産師の先生に会えたことによって、救われました。

 

母にも言われていたかもしれないけど、まったく耳に入ってきていませんでした。

 

いっしょに過ごしている家族とは違い、医療のプロの方の言葉がすんなり耳に入ってきたのは、やはり自分の辛さの原因をズバッと指摘してくれて、大丈夫だよ、という前向きな言葉、そして、的確な処置をスムーズにしてくださったからだと思います。

 

私の初めての子育ては、当初まったく楽しいと思えるものではなく、辛い経験ばかりでしたが、母乳ケアハウスの助産師さんに出会えたことで、救われました。

 

助産師の先生のおかげで「よし、また頑張ろう!」と思い、家に帰ると、数ヶ月後にはまた乳腺炎になってしまい(笑)、また先生のところに駆け込みました。

 

長女のときの計4回の乳腺炎は、毎回先生のところに行き、辛いどん底の状態を救っていただきました。

 

心身ともに回復に向かうと、今度は今までまったく気づけなかった、一番そばにいてくれた家族のサポートにも気づくことができ、ひとりじゃなかったんだ、もっと気持ちも話してみればよかったな、としみじみ思いました。

 

ゴッドハンドの助産師さん、今でもご活躍されていると思います!私を救ってくださった、あの母乳ケア、やさしい母のような手でしてくれたアロママッサージ、そして、前向きになれる温かいお言葉、今でも忘れません。

 

私も、現在歯科衛生士として小児歯科の現場に立たせていただいています。子育て中のママの悩んでしまう気持ち、また妊娠中のママは情緒も不安定な時期もあり、子どもの話をしていると涙が突然出てきて止まらなくなってしまうママもいて、その気持ちもすごくわかります。

 

私にしてくださった、助産師さんのように、今度は私が、今置かれている現場で、ひとりでも頑張っているママさんたちの気持ちに寄り添い、すこしでも気持ちが楽になれるお声かけや、サポートができたらと思っています。

 

自分の経験と人との出会いに、感謝できている今、幸せに思います。

 

そんなママがたくさんいてくれたら、その子どもたちもきっと、ママの笑顔が見れたとき、幸せな気持ちになれると思います。

 

ママが笑顔になれるお手伝いが、私自身もできる、医療従事者を目指しています!

 

 

・このエピソードをお寄せいただいた方

 性別:女性

年齢:30代

お住まい:静岡県藤枝市

感謝を伝えたい方:助産師さん