ここぴたる!

医療・介護職の「ありがとう」エピソード集

今では、歯医者の先生になりたい、子供たちに優しくて、治療が上手な先生になりたい!と猛勉強し始めました。

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近くの、歯科クリニックの出来事です。

 

新しい歯科クリニックができたので、子供達をつれて受診しました。

 

治療も矯正もしていたクリニックだったのと、託児もあり、すごく助かりました。

 

3人の子供がいるのですが、とても歯医者が嫌いで、毎回たいへんでしたが、そちらの先生は、どんなに忙しくても、子供の気持ちを優先し、いろんな妥協案を出しながら、子供の心を動かす天才でした。

 

当時5年生の娘は、何事にもやる気がなく、あまり趣味もなく、家に閉じこもりがちな女の子でしたが、その誠実な歯科医に出会い、すっかり魅了され、歯医者が好きになりました。

 

他の子の治療にも進んで、お部屋に入り、先生がする治療の一部始終を観察し、メモに取るようになりました。


ある日、その姿を見ていてくれた先生から、「つぎくるときは、楽しみにしていてね〜。」と言ってもらいました。

 

次の治療に行くと、「よし、やろうか〜!」と、歯型を取るセットを用意してくれていました。

 

「いまから、あなたの今の指を型にとってあげるね〜。どれだけ指のシワや爪の形が精密に細かくかたがとれるかみててね。」と、娘の指の型を取ってくれました。

 

すごく人気の歯科クリニックなので、そんな時間は全くないはずなのに、娘のためにほんの少しですが、いつも時間をさいてくれました。

 

また、次に行くと、娘の指の模型がすごく精密に出来上がっていました。

 

「ね、こんな風に、歯の形もこの型どりでかなり精密にしあがるんだよねー。それで患者さんが、元あった歯に近づいて、ストレスを少しでも減らせるように歯科医は工夫してるんだよー、歯科医の仕事は歯にしか携わらないけれど、すごくやりがいもあるし、みんなが歯を出して笑えるように、僕たちはお手伝いしているんだよ。」

 

そのあと、

「次は、あなたの歯の型を取ってみよう、その模型を使って、実際にあなたがマジックで書いた虫歯を削って、詰め物をするまで、今日はやってみよう。」

と言ってもらえました。

 

忙しいなかだったので、いつもそう言った作業は短時間ですが、毎回、短時間だけど、娘に真剣に向き合ってくれる姿に感動していました。

 

その日も、型どりをしてすぐに完成した模型に、黒のマジックで虫歯を書き、実際に削った箇所に、スコッチボンドをいれ、 滑らかに整え、できあがりました。

 

そのときの娘の、目はとてもキラキラしていて、娘の姿がとても輝いていました。

 

それから、何に対しても、やる気のなかった娘ですが、歯医者について調べ始め、レポートまでまとめました。

 

今では、歯医者の先生になりたい、子供たちに優しくて、治療が上手な先生になりたい!と猛勉強し始めました。

 

あの先生と出会ってからの娘は、いつも輝いています。

 

現在は、矯正に通っていますが、いつもメモ帳持参しています。歯に障害が出はじめたので、最初の契約の費用とは別の処置が始まりましたが、費用は発生せず、全て予算内でしてくれています。

 

先日は、新しい機械を購入されたらしく、
「自分の口内環境を知るのも大事だよ。」
と、唾液の検査をしてくれました。

 

また、歯垢や虫歯の中の汚れを顕微鏡で、画面に映し、実際にばい菌が動く様子をみせてくれました。

 

もう、子供達は夢中です。
「ちゃんと、フッ素の入った歯磨き粉をつかおうね!」
「炭酸は飲んだら、ダメだよ」
言われたまま、3人ともちゃんと守っています。

 

また別の症状で私が、受診したときのことです。

 

虫歯がひどくて、いろいろな歯を削りました。神経を抜いた歯もあります。しかしながら、神経を抜くと歯は死んでしまうから、とできるだけ神経を残すような治療をしてくれていました。

 

ある日いつものように治療を受けた歯でしたが、痛みが引きませんでした。ちょうど連休もあり、いつもの歯科医はお休みで、休日診療にいきましたが、すごく冷たい対応で、そんなにいたいなら、神経を抜くしかないよ、どうしますか?と簡単にいわれました。

 

冷たい対応の場所で大事な神経を抜くのは嫌だったので、断ってひたすら、耐えました。連休がおわりましたが、その日は息子の大事な小学校の入学式でした。

 

痛み止めを飲んでも全く効かず、最終手段で、お尻に座薬をいれ、入学式に向かいました。座薬をいれても波のように痛みが押し寄せ、ほんとに麻酔で眠らせてもらってもいいから、歯を抜いてもいいから、楽にさせてくれーというおもいでした。

 

入学式がおわり、電話をして、事情を説明すると、すぐに予約をいれてくれました。

 

クリニックに着くと、部屋に迅速に案内されました。
「虫歯はないんだけどなあー、あ!歯が割れてるね!
これは大変だっだねー、辛かったでしょう。歯髄炎おこしてるよ!」
と、すぐに麻酔をしてくれました。

 

その日も大変な混雑でしたが、枠を取って!と事務に指示をだしてくれていました。
私のために、2時間は枠を取ってくれて、ちゃんと痛みを取ってくれました。
なぜ、そんなにいたかったのか、という説明も的確にしてくれました。

 

こんなに神様に見えたことはいままでありません。

 

「痛みが楽になるからね、大変申し訳なかったねー」
と言ってくれたときには、やっと楽になれるーと泣きそうでした。
本当にありがたかったです。

 

娘のやる気をださせてくれたり、治療法を的確にかんがえて、患者の思いに沿ってくれたり、子供達の心に寄り添ってくれる歯科医が近くにいて、本当にラッキーでした。

 

先生が娘に
「いつか、僕が雇ってあげるからね。一緒にはたらこうよ!待ってるよ。」
の一言を言ってくれたおかげで、娘のやる気はどんどん上がってきています。

 

作文も、自分の将来の夢は歯医者になること!

 

そしてどんな歯医者をつくりたいか、どんな歯医者の先生になりたいか、モデルが目の前にいるので、かなり明確にかけており、学校の先生にもいつもほめてもらえています。
身近に尊敬できる人がいることの大切さを目の当たりにした、素晴らしい経験でした。

 

今もまだ、通っていますが、いつもどんなに忙しくても、患者の目の前にちゃんと回って、腰をおって、目を見て、こんにちは!どうですか?おかわりありませんか?と丁寧に挨拶をしてくれます。

 

そのこころざしが、人気のクリニックにつながっていると思います。見習いたいことがたくさんあるクリニックです。

 

 

このエピソードをお寄せいただいた方 

性別: 女性
年齢: 40代
お住まい:広島県広島市安佐北区

感謝を伝えたい方:歯科医