【医療事務のやりがい】患者さまからの感謝の言葉や労いの言葉が私たちの活力になって行くのを感じました。
私は、内科と整形のクリニックで、医療事務をしています。
毎月受診をしている患者さまがいました。
70代と高齢な女性の患者さまでした。
夫婦そろってのかかりつけで、よく顔を合わせていました。
定期の受診以外は、受診前に電話連絡をくれるような、とても親切で丁寧な患者さまでした。
ある日、どうしても具合が悪いという事で、電話を掛けてきてくださいました。
私はその時、事務で電話を受けました。
電話口ではいつもとうってかわり弱々しく、とても心配になり、
すぐに来れるようなら来てほしい。
来るのが辛いなら、救急車を呼んでも良いしと
受診をおすすめしました。
ご本人様も体がかなりしんどく、今すぐ受診したいという事をおっしゃっていましたので、準備してお待ちしておりますと、テンプレにはなってしまいますが対応させていただきました。
ドクターにもその旨お伝えし、カルテを用意し、患者さまがみえたらすぐにご案内出来るように整えました。
その後患者さまが無事、病院へ到着し、受診されました。
その患者さまから、
「丁寧に対応してくれてありがとう」
と言われました。
「もし病院が混んでいたら、行っても疲れて、なおさら調子が悪くなりそうだと思っていた。」
「だから受診しようかどうしようか迷っていた」
と言われ、たまたまそこまで混みあっていなく、スムーズにご案内出来て良かったと胸を撫で下ろしました。
とても感謝されました。
その一件があってから、定期の受診の時も必ず話しかけてくれたり、
「今日も頑張ってるね」
などと声をかけてくださるようになりました。
とても嬉しかったです。
医療従事者としては当たり前のことをしただけではありますが、いろいろなきっかけが重なり、私はとても幸せな気持ちになりました。
医療事務として働いていると、基本的に、窓口や電話対応になるので、このような経験がたくさんあります。
もちろんそれよりも、クレームなどもたくさん受けなければなりません。
心ない言葉を投げかけてくる方もたくさんいます。
そのたびに落ち込んだりしてはいけないとは思いますが、そうもいかない時がどうしてもあり、気分が落ち込んでしまうことがあります。
しかし、そんな中、患者さまからの感謝の言葉や労いの言葉が私たちの活力になって行くのを感じました。
「ありがとう」は本当に魔法の言葉だと痛感しました。
私たち医療事務は、直接患者さまを治す事が出来ません。
ですが、気持ちよく受診していただくお手伝いは出来ます。
逆にそれくらいしか出来ませんが、小さな積み重ねが大事なのだと思い知らされました。
これからも患者さまの「ありがとう」の為に頑張りたいと思いました。
・このエピソードをお寄せいただいた方
性別:女性
年齢:20代
お住まい:北海道
職種:医療事務、及び、薬剤師のアシスタント
勤務施設:内科と整形のクリニック
エピソードをお寄せいただき、ありがとうござました!