私は子供の頃からアレルギー体質で、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、喘息などを抱えていました。
アレルギーを抑える薬を服薬していても、ここ数年その症状が酷くなっていました。
自分でも「自分の体が何かおかしいな?」と感じていました。
そしてとうとう、食物アレルギーも発症してしまいました。
しかし、最初の皮膚科では、思うように治療できず、毎日蕁麻疹の痒みと戦い、食べ物も限られた物しか食べないようにして過ごしていました。
仕事も忙しく休むこともできず、辛い日々が続いていました。
余りにも辛い為、勇気を出して新しい病院へ変わることにしました。
色々な人へどこの皮膚科が良いか聞いて、ある皮膚科へ行くことにしました。
そこのお医者様は年配の女性の方でしたが、これまでの症状を話したら、
「辛かったでしょう。良く我慢したわね。」
と、言って下さいました。
その一言で心がとても軽くなりました。
すぐに血液検査をし、少し強めの薬を服薬することにはなりましたが、かなり楽になりました。
しかしその後、食物アレルギーへの理解が職場では得られず、仕事も忙しく、時にはアレルギー症状の事でチクリと嫌味の様な事も言われました。
症状的には少しずつ落ち着いて来ていましたが、色々なストレスが重なり、とうとう目眩を起こし倒れてしまいました。
そのような事もあり仕事を辞めました。
そして、皮膚科受診の際、先生へその事を話しました。
私にはずっとやりたい事があったので
「今後はそれをしていこうと思う」
という話もしました。
先生はずっと話を聞いて下さり、私の話が終わると、
「良いじゃない!やりたい事やりなさいよ!」
「アトピーもあって、喘息、食べ物アレルギー、蕁麻疹、目眩…あなた何重苦なの?(笑)」
「沢山我慢してきたんだから、これからは好きなことしたって誰も何も言わないわよ!」
「こんなに苦しいのに仕事でも苦しかったら何も楽しくないじゃない。いい事ね!好きなことやりなさい!」
と言って下さいました。
涙が出るほど嬉しかったです。
今まで色んなアレルギー症状で苦しくても、なかなか解ってもらえず、挙句の果てには私の生活習慣が悪いなどと言われ続けていました。
「自分が悪いんだ。」
「このアレルギー症状は気のせいなんだ。自分が弱いからだ。」
と自分に言い聞かせて生きてきました。
でも、先生の一言で、
「やっと解ってもらえた。本当はずっと辛かった。」
「良いんだ。このまま生きてていいんだ。」
と思う事ができ、本当に心の底から軽くなりました。
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、本当にそう思いました。
今でも薬を飲み続けていないと色々な食べ物が食べれません。
症状は落ち着いている感じですが、食べれない食べ物は増えました。
実は血液検査の結果は、食べ物でアレルギーの反応は出なかったんです。
だから
「何で?どうしてアレルギー症状が出るの?」
と正直悔しい気持ちもあります。
でも、やりたい事をやって日々楽しく生活しています。
今もその皮膚科に通っています。
先生からは
「本当にあなた何重苦?大変ね~。(笑)」
と言われますが、
「でも好きな事出来てるのでいいんです!」
と笑顔で言えるようになりました。
先生も笑顔で「そうか!好きな事出来てるならいいわねっ!」と返してくれます。
先生の一言で人生ガラリと変わりました。
頑張ること、偽ることもせず、ありのままの体で毎日過ごせています。
寝込む日もあったりと元気だった頃の様には生活できず、時々「不便な体だなぁ…」と思う事もありますが、そんな時は先生の言葉を思い出し、「まぁ仕方ない(笑)」と笑えるようになりました。
先生には心の底から『光を与えて下さってありがとうございます!』と伝えたいです。
・このエピソードをお寄せいただいた方
性別:女性
年齢:30代
お住まい:山口県防府市
感謝を伝えたい方:皮膚科の医師の先生
エピソードをお寄せいただき、ありがとうございました!