ここぴたる!

医療・介護職の「ありがとう」エピソード集

【妊娠悪阻、掻爬手術、そして命の誕生】妊娠、出産、産後で関わって頂いた医師の先生、助産師さん、看護師さんには、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

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私は子どもが2人います。


どちらの子も妊娠した際にはひどい悪阻(おそ)になりました。妊娠悪阻です。


体質的なこともあるのでしょう。

 

藁をも掴む思いで、つわりに効くと言われていることは全て試してみましたが、全く効きませんでした。


点滴をして命を繋いでいたようなものでした。

 

そんな悪阻を、私は実は3回経験しています。


2回目の妊娠で、私は流産をしました。


毎日夫や子ども、母親にも迷惑をかけながらも、お腹の赤ちゃんのために、みんなが私の代わりに家事をしたり、子供の面倒をみたりと協力してくれていました。


私も毎日辛すぎて泣いてばかりいたのですが、お腹の赤ちゃんが育っていることだけを励みに辛い悪阻に耐えていました。


そんな中、健診日の朝に出血していることに気づき、診察を受けたところ、流産していることを告げられました。


出血を見て覚悟はしていたものの、あまりにも辛い現実でした。


担当して下さった先生は、決して愛想がいい方ではなかったですが、ベテランの方で、私の悪阻の愚痴も嫌な顔をせずいつも聞いてくださる優しい方でした。


産婦人科の先生が経験する、流産の宣告。


長い医師経験の中で、流産を告げることは幾度もあったかもしれませんが、私と夫に現実を告げた先生の表情はなんとも言葉では表せないものでした。


私達のやり場のない悲しみや怒りを受け止めて下さっているようにも見えました。


医者はすごい仕事です。


人の命を受け止めることは、慣れるのかどうかはわかりませんが、それに密に関わる責任の重さは計り知れません。


その重さを背負い、仕事をしている、、、冷静にいられる今だからこそ感じる医者のすごさです。


さて、流産がわかってから、私は掻爬手術(そうは手術)(お腹の中の亡くなった赤ちゃんを出す手術)をすることになりました。

 

冷たい手術台の上で、少しの期間だったけれもお腹の中にいてくれた赤ちゃんのことを思い、麻酔を受けるまで涙が止まらずにいました。


先生が手術室に入られて、私の顔を見た先生の表情がまたなんとも言えないものでした。


先生はどんなお気持ちだったのでしょう。


それが本心から出ていないものだったとしても、私はその表情に先生の人間らしい部分を感じ、なぜかホッとしました。


後日、診察の際に先生から

「子どもはすぐ欲しいよね?」

と聞かれ、

私はあの悪阻にまた勝てる気がせず即答出来ないでいると、先生が

「頑張ろうよ」

とおっしゃいました。

 

私は苦笑いして、「これは頑張るしかないな」となぜか素直に思えたのでした。


悲しいお話はここまでにして、3回目の妊娠のお話にうつります。


3回目もやはり辛い悪阻でしたが、無事元気な子どもを出産する事ができました。


出産にあたり、助産師さんや看護師さんにも大変お世話になったことは言うまでもありません。


悪阻はひどかった私ですが、出産に関しては2回とも安産でした。


とは言え、自然分娩はどんなに安産でもとても痛いです。

 

そして不安は尽きません。


10ヶ月お腹の中にいた赤ちゃんが、出産時に亡くなってしまう事が悲しい現実としてあるわけですから。


助産師さんはきっと、出産の喜びを母親とともに分かち合えるという魅力があるのかもしれません。


でも、もしその場で悲しい事が起きたら...


考えるだけでもすごい仕事だなと思います。


医療従事者の方には共通のことなのかもしれませんが、人の命に寄り添うには、並大抵の精神力と体力ではやっていけないのかもしれません。


長年勤めれば、慣れるのでしょうか⁇


それはわかりませんが、そうだとしても、慣れるまでは色んな葛藤がつきまとうのかもしれません。


自分自身が、命の誕生と、その逆の出来事を経験したことを通じて、医者や助産師、看護師の方には頭が上がらない思いです。


今子ども達は元気にスクスクと育っています。


この子達は何人の医療従事者の方に支えられてここまで成長できたのでしょう。


特に妊娠、出産、産後で関わって頂いた先生、助産師さん、看護師さんには、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。


ありがとうございました。


そして、これからも応援しています。

 

・このエピソードをお寄せいただいた方

女性:30代

お住まい:埼玉県深谷市

感謝を伝えたい方:お医者さん、助産師さん、看護師さん

 

エピソードをお寄せいただき、ありがとうございました!