今年に入ってから風邪で体調を崩すことが増えました。
初めての子育てに慣れ始めてきた頃です。
4月から仕事にも復帰し、調子がつかめてきた矢先に、また風邪をこじらせました。
咳がひどく続き、季節の変わり目だし、きっといつもの感じだろうと思って病院にも行かずにそのまま様子を見ていました。
ですが一向に治まる気配はなく、それどころかどんどんひどくなり、ついには息苦しさも感じるようになりました。
さすがにしんどいなと思った私は、仕事の合間をぬって呼吸器内科にいきました。
初めに行った病院で、咳止めの薬のみの処方していただきました。
それでも全然咳が止まらず、子供もいるのでうつしてしまったら…という不安から、セカンドオピニオンで、別の今度は内科に罹りました。
初めて行くところでしたが、受付の方はとても親切丁寧で、私の咳を見かねて、
「楽な体勢でまっていてくださいね」
などと声をかけてくれました。
医師に何時頃から咳が出て、それ以外の症状が全くないことなど詳しく伝えると、すぐに血液検査と肺レントゲンを撮ってくれました。
そのあとに、
「なんだかしんどそうだけど、ご飯きちんと食べれてる?」
と、生活のことまで気にかけてくれました。
正直仕事と育児、家事に追われ、自分の風邪は後回し、食事もかき込んでほぼ丸のみ状態、風邪が治るほどの免疫がつくかと言われれば、到底ありませんでした。
そして、咳き込みが激しすぎて、たまに気持ち悪くもなっていたので、嘔気を避けるように、あまりきちんとした食事を取っていなかったのも事実でした。
そのことを伝えると、
「よし。じゃあ血液検査の結果は最短で明日じゃないとわからないから、今日はこのまま点滴入れて栄養剤とって行こうか。時間は大丈夫?」
と、点滴栄養の提案を出してくださいました。
子供も保育園に預けてるし、時間はたくさんあったので、お願いすることにしました。
点滴をしながら待つ1時間。その間に、もっと早くここにくればよかったなとか、セカンドオピニオンで診てもらってよかったななど、色々なことを考えていました。
気づいたら眠ってしまっていたのか、時計を見ると投薬開始から約2時間が過ぎていました。
ナースコールを鳴らして看護師さんを呼ぶと、
「あまりにもぐっすり眠ってらしたので、点滴だけそっとはずしておきましたよ」
と、にこやかに話してくれました。
見るといつのまにか点滴ははずされていて、たった2時間しか寝ていませんが、ぐっすり眠れたのが久しぶりのことだったので、そっと寝かせておいてくれた医師の先生や看護師さんに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
その日はたまたま患者数が少なかったからそのようなことができたのか、あるいは普段から善意でそのようなことをしているのかはわかりませんが、少なくとも、私がこれまでかかったことのある病院ではありえないくらいの親切さに、驚きと嬉しさが溢れました。
点滴室をでて待合室に戻るときに、看護師さんから連絡事項の説明を受け、その日はそのまま帰宅しました。
点滴と良質な睡眠のおかげか、体もだいぶ楽になり、次の日を迎えました。
採血結果を聞きに行くために再診。
結果は白血球数の異常な増加と、コレステロール値が極端に低いこと、肺レントゲンからは肺炎ではないことがわかりました。
白血球が増えているということは、炎症反応値も高く、風邪と肺炎の間くらいと、わかりやすく教えてくれました。
細かく丁寧な説明、穏やかな話し方に、医師の先生は患者さん一人一人に寄り添っているのだと、感心しましたし、安心して体を診てもらえるなと素直に思いました。
そして、外用薬のパッチと飲み薬を処方してくれました。
外用薬のおかげで軌道が開いたのか、息を吸うのも断然楽になり、3日もすれば貼らずに済むまでに回復しました。
あのとき、セカンドオピニオンという手段をとっていなければ、私は今頃まだ咳が取れていなかったかもしれません。
きちんとできる限りの検査や投薬をしてくれて、おまけに親切に体を休ませてくれたこと、本当に感謝しています。
家からも比較的近いため、次から体調を崩した際は、この病院にお世話になろうと思います。
・このエピソードをお寄せいただいた方
性別:女性
年齢:20代
お住まい:北海道札幌市
感謝を伝えたい方:医師の先生、看護師さん
医師の先生、看護師さんとのエピソードをお寄せいただき、ありがとうございました!