私は、30代前半の頃から、仕事のストレスと、プレッシャーで、夜、眠りにくくなりました。
とにかく、寝つきが悪く、布団に入っても、3時間ぐらいは眠れませんでした。
心療内科を受診していましたが、症状は良くならず、「こんなにたくさん薬を飲んで、大丈夫なのか」と不安ばかりが募る日々が続いていました。
「これはいけない」そう思った私は、思いきって、病院を変えてみることにしたのです。
そこは街の心療内科のクリニックでした。
当時、睡眠障害を治療してくれる心療内科として、テレビで紹介されていたのを、父と叔母が見ていて、私に受診を勧めてくれたのです。
私は、藁をも掴む思いで、その心療内科クリニックを受診しました。
医師は、すごく優しく、思いやりのある方でした。
私が、その時、飲んでいる薬の種類と量を医師に話したところ、
「今は辛いでしょうけど、徐々に安全な薬に変えていって、眠れるようにしていきましょうね」
と励まして下さいました。
そして、
「1日30分でいいから、運動頑張ってみましょう。水泳や水中運動が快眠に、とても効果がありますよ」
とも言って下さいました。
今まで、お医者さんから、そんな優しい言葉をかけられたことがありませんでしたし、「体を動かしてみましょう」というアドバイスをくれた先生もいらっしゃいませんでした。
私は、医師のその優しい言葉に励まされ、
「運動が大切とよく言うけど、本当なんだな。よし、この先生の言うことを信じてみよう。水泳してみよう」
と思いました。
そして、医師の先生の言う通りの薬を飲み、毎日、水泳と水中歩行を30分から1時間実践しました。
医師の先生は優しくて、当時、診断書も書いて下さったので、仕事を休み、一定期間療養しつつ、運動療法に専念することにしたのです。
すると、1ヶ月経った頃、辛かった不眠症状がだんだんと改善していったのです。
それでも、時々は、やっぱり、1日、眠れないという時もありました。
そんな時には、心療内科クリニックに電話をかけ、
「今日予約していないのですが、調子が悪いので、受診したいです」
と言うと、
看護師さんや医療事務の方が
「わかりました。いいですよ。気をつけて来てくださいね」
と優しく応対して、受診を許可してくれました。
私は、看護師さんや、医療事務の方の優しい言葉にも、ずいぶん救われた思いがしました。
「医師の先生が優しい病院って、他のスタッフの方も優しいんだな」
と、私はつくづく感じました。
そのクリニックでは、看護師さんや医療事務の方などのスタッフへの教育が行き届いているといった感じで、患者に対するスタッフの対応が、すごく良かったです。
そのクリニックでは、受診した患者さんたちに、ハーブティーをふるまうといったサービスもされていました。
私は、それを見た時、
「ハーブティーをふるまってくれるクリニックって、珍しいな。でも、そのサービスに、患者さん達に少しでも、ゆったりした癒しの時間を持ってほしいという、お医者さんや看護師さんの気持ちが込められているな」
と感じました。
そのクリニックで、治療を始めて3年ぐらい経った頃、それまで、とても辛く、私を悩ませていた不眠症状は、ゆっくりと改善していきました。
薬についても、お医者さんの指導のもと、それまで、3錠ぐらい飲んでいた睡眠導入剤を、時間をかけて、少しずつ、減らしていきました。
そして、2年後には、睡眠導入剤を全く飲まなくても良くなり、睡眠導入剤に代えて、安全な薬を処方してもらうようになりました。
今では、薬を飲まなくても眠れる日が多くなっています。
その医師の先生がいなかったら、私の辛い症状は治っていなかったと思います。
その医師の先生のおかげで、私の辛い症状が治ったので、私は、その先生に、言葉では言い表せないほど、とても感謝しています。
・このエピソードをお寄せいただいた方
性別:女性
年齢:50代
お住まい:広島県呉市
感謝を伝えたい方:心療内科の医師の先生、看護師、医療事務の方々
心療内科の医師の先生、看護師、医療事務の方々とのエピソードをお寄せいただき、ありがとうございました!