私は子供の頃から喘息持ちで何度か入院を経験しています。
約5年前の話ですが、20代になってまもない頃、あまりの息苦しさに病院へ行きました。
診断は中度の喘息と診断され5日間の入院を余儀なくされました。
部屋は自分の勝手ながら一人部屋にしてもらいその部屋で過ごすことになったのです。
私は夕方になるといつも発作に息苦しくなり咳が出て夜も寝られない日々が続いていました。
その都度看護師さんなどが来てくれて薬や背中などさすってくださりしてくれました。
私を慰めようと声をかけてくれました。
私がいる部屋は、特に何もなくテレビなどの設備はありませんでした。
ですのでたまに家族や看護師さんが来てそこで話をしたり、気を遣って雑誌や折り紙などくれたりして暇を潰していました。
3日目位に、少し体調が良くなってきて、自分の足で病院内の店に行ったりナースステーションに向かい看護師さんや事務の方、同じ喘息で入院されている患者さんとお話したりなどして窮屈な思いはしませんでした。
お医者さんもこの調子でいけば、退院も見込めると言われ私も少し安心をしていました。
しかし入院4日目位になって、急に体調が悪くなってしまい夜中になると私がこれまでに経験した事がない最強の発作が起きてしまいました。
息苦しさや咳、喘鳴と言われるゼーゼーがこれでもかってくらい起きて、看護師さんが飛び込んで来てくれました。
あまりにも私が咳をするため、緊急でお医者さんも来て、私は違う部屋に運ばれてしまいました。
お医者さんは、酸素吸入などの応急処置をしてくれました。
そして看護師さんも苦しくて唸っていた私の背中をさすってくださいました。
「苦しいね。お医者様が来てくれたからもう大丈夫だよ。」と優しく言ってくれました。
かれこれ一時間くらい息、
苦しさと戦いなんとかお医者さんや看護師さんのおかげで息苦しさがなくなり、治りました。
私も疲れてしまい、その場で寝てしまいました。
朝目がさめると、看護師さんが来てくれて、
「昨日はきつかったね。今は大丈夫?」
と言ってくれて、
「はい、大丈夫です。心配かけてすいませんでした。」
と答えると、
「昨日の発作でお医者様がもう3日入院を追加して来たけど、もう3日間大丈夫?」と言われ、私も「はい、」としか言えない状況でした。
昼過ぎになって今度はお医者さんがきてくれました。
「昨日の発作で体に異変はないですか?息苦しさや体が重いとかない?」と言われ、「今は大丈夫です。昨日はすいませんでした。」と迷惑をかけたので謝ると、
「大丈夫ですよ。気になさらないでください。心配しないでください。私が必ず貴方の喘息を治します。」と言われて、私はその言葉に嬉しさを覚え、涙が出てきました。
後の3日間は特に発作などなく退院しました。
あれから5年程経ちますが今でもその病院に通っています。
今でもお医者さんと話したり、喘息に対しての対策などを教えて下さいます。
残念ながら当時いた看護師の方々は今はおられないですが、当時私の発作の時懸命に私の背中をさすってくれた事は今でも忘れませんし、
あの時、お医者さんや看護師さんがいたからこそ、今私がいま生きています。
あの時誰も来てくれなかったら、今私は存在をしていないかもしれないです。
こんな私のために懸命に処置してくれる方々に初めて出会いました。
今、私の体調は、順調に回復しています。
当時のお医者さん、看護師さんや事務の方、話相手になってくれた同じ喘息の患者さん、そして、いつもサポートをしてくれた家族全員、全ての方に感謝しかありません。
私は医者ではありませんが、何か困っている方などがいたら、そういう方のサポートや支援などしたいと思いました。
本当にありがとうございました。
・このエピソードをお寄せいただいた方
性別:男性
年齢:20代
お住まい:福岡県添田町
感謝を伝えたい方:医師、看護師
体験談をお寄せいただき、ありがとうございました!