ここぴたる!

医療・介護職の「ありがとう」エピソード集

【常位胎盤早期剥離で緊急出産】助産師さんが左手をギュッと掴んで一言「大丈夫だよ。一緒についてるから。頑張ろう」 と声をかけてくれました。

f:id:cocopital:20180808173215p:plain

初産で妊娠35週の時、家で陣痛がきて大量出血しました。

 

すぐに救急車で総合病院へ搬送され、そのまま出産となりました。


常位胎盤早期剥離というもので、胎盤が剥がれ、母子ともに危険な状態だったことを出産のあとに聞きました。

 

最初は、産科の先生がエコーで何度も赤ちゃんの状態を確認していました。

 

お腹の張りの具合を診たりしてくれました。

 

それと同時に看護師さんも、点滴をすばやく確保してくれました。

 

この時、ただただ赤ちゃんのことだけが心配でたまりませんでした。

 

不安な状況の中、自分の体にいろんな器具をつけられ、不安な言葉が飛び交っていて、

「自分はどうなるんだろう」

と頭が真っ白な状態でした。

 

そんな時、看護師さんが横で「大丈夫ですよ」と何度も声をかけてくれたことが忘れられません。


この張りつめた状況の中で、先生が「すぐ産むしかない」と判断し、「今から産むよ!」と言われた時は頭がパニックになりました。


予定日までは1ヶ月もあり、今から産むとか言われても、心の準備はできてないし、産み方だって分からない。

 

しかも初産であり、さらに不安は増していきました。

 

また、緊急帝王切開という言葉も混じり、余計に不安の要素が増えていた時、赤ちゃんの頭が下までおりてきており

「よし!このまま産むよ!」

と分娩室へ運ばれました。


医師と看護師7名以上に囲まれての出産となりました。

 

産み方なんて分からず、不安でどうしようもない時、左手をギュッと掴んで助産師さんが一言

「大丈夫だよ。一緒についてるから。頑張ろう」

と声をかけてくれました。

 

その一言でとてもリラックスでき安心しました。

 

「赤ちゃん早いけど、でてきたがっているから産もうね。」

と言ってもらい、

「赤ちゃんを産まなきゃ」

と強い気持ちにさせてくれました。

 

また、助産師さんだけではなく、いろんな先生や看護師さんからも

「頑張るよ!」

「大丈夫だよ!」

と声をかけてもらいました。

 

産むときは、痛くて、つらくて、きつかったですけど、こんなに見守られての出産はとても安心でき、どこか心の中で余裕ができました。

 

先生たちは、赤ちゃんを助けるために、一生懸命処置をしてくれました。

 

妊娠35週2日と1ヶ月早かったですが、無事に赤ちゃんが産まれました。

 

体重が2090gと小さめでしたが、しっかりと泣いていました。


私も同じ医療関係者ですが、いつもは患者様のお世話をさせて頂いている立場であり、同じ同業者として働く気持ちとかはわかっているつもりでした。

 

しかし、改めて患者様の立場になると、こんなにも頼もしい医療従事者の方々のもとで出産できたことを誇りに思います。


今まで、赤ちゃんを産むことは当たり前のことだと思っていました。

 

私も普通に出産するものだと思っていました。

 

でも、実際自分が危険な状況を体験することによって、

「安全な出産なんてないんだな」

と気づかされました。


危険な状況の中でも、一生懸命私と赤ちゃんのために力を注いでくれたことに、本当に感謝しています。

 

また、何気ない一言がこんなにも自分に勇気をくれ安心感をもたせてくれたことに対して感謝の気持ちでいっぱいです。


出産のあとも、未熟児だったため、保育器でしばらく管理することになりましたが、今度は子供のために、一生懸命、呼吸状態の管理やミルクの摂取状況などをきちんと管理してくれました。

 

両手に点滴をされ痛々しい姿や、保育器からでれない姿を見た時は、

「元気に産んであげられなくてごめんね」

と、何度も謝って悲しい気持ちが続きました。

 

こんなにも小さな姿で、一生懸命生きようとしている姿は、なぜかとても辛くて毎日涙がでそうになっていました。


呼吸状態も安定するまでは、酸素も不安定で、この子は大丈夫なんだろうか・・。と毎日毎日子供のことが頭で離れず不安でした。

 

母子同室というものもせず、他のお母さんたちを見れば羨ましく、つらい日が続きました。

 

そんな話を看護師さんたちは聞いてくれたり、

「今日は元気に泣いていましたよ」

「ママを待ってましたよ」

「ママがきたからよかったね!」

など声をかけてもらい、自分を責めるよりも、

「今この子にできることを頑張ろう」

という気持ちにしてくれました。

 

泣いてても仕方ないし、今は先生や助産師さん、看護師さんたちに任せようという気持ちになりました。

 

また、黄疸がでて、光線療法を続けて行う日も、不安で仕方なかったですが、

「大丈夫ですよ。すぐ、よくなりますよ」と

何度も話しを聞いてくれた助産師さん。

 

助産師さんや看護師さんは、処置や看護をしてくれるだけではなく、自分の話しも聞いてくれて、心のケアまでしてくれました。

 

「大丈夫だよ」というたった一言が、自分を安心させ前向きな気持ちにしてくれました。


退院したあとも、子育てで不安な時や、わからない時、夜にも関わらず電話相談もして頂きました。

 

また、自分の体の状態や心のケアまでしてくださり、本当に感謝しています。

 

今では、なんの問題もなく元気に成長しています。

 

あの時、救急車で運ばれて、すぐに適切な処置と治療をしてくださった医療従事者の方々に、とても感謝しています。

 

あと少しでも遅れていれば、私も赤ちゃんもどうなっていたかは分かりません。


私と子供の命を救って頂いた医療従事者の方達に、心より感謝しています。


女性にとって、妊娠・出産は当たり前のことで、誰もが普通に経験するものだと思っていましたが、妊娠・出産は本当に奇跡なんだと思いました。

 

自分の体験を機に、私も妊婦さんを見かけた時は、もし困っていたりしたら助けてあげられるような人になりたいなと思いました。


そして、自分も、ただ治療や処置をするだけではなく、患者様の話を聞き、少しでも心を楽にしてあげられるような、医療従事者を目指したいと思います。

 

今回、このような体験を通して、命の尊さを改めて痛感したとともに、自分がつらい状況の中でも必死に助けてくれ、またその後のサポートもしっかりしてくれた医療従事者の方々に本当に感謝しています。


医療従事者の方々は、治療や処置を優先的にしてくれますが、今回それだけではなく、何気ない一言で、私を安心させてくれました。

 

その一言が、私の心の支えになりました。

 

本当に感謝しています。

 

もしかしたら私だけではなくいろんな方が、医療従事者の一言で、心を救われているかもしれません。


私も一言で患者様の心を救う、そんな医療従事者になりたいと思います。

 

・このエピソードをお寄せいただいた方。

性別:女性

年齢:20代

お住まい:福岡県大牟田市

感謝を伝えたい方:医師の先生、助産師さん、看護師さん

 

エピソードをお寄せいただき、ありがとうございました!