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医療・介護職のやりがい・ありがとうエピソード集

助産師さんが 「赤ちゃんを想って泣いているあなたはもう立派なお母さん。自信をもって。きっとかわいい赤ちゃんが産まれるよ」と言ってくれました。

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昨年、切迫早産で三週間入院していた時のことです。

 

慣れない入院生活、点滴の副作用の嘔吐でろくに食べれないご飯のことなどでストレス満載でした。

 

副作用のひとつに寒暖差もあり、さっき暑いからと脱がせてもらった服を二十分後は寒いからまた着させてくださいとナースコールを押すのも繰り返し、心身共に疲れました。

 

毎日眠れずに夜中も暇すぎて点滴を引きながら廊下を往復するから、夜は睡眠導入剤を処方されていた私。

 

寝ているのが一番お腹の赤ちゃんにも良いはずなのに大人しく寝るだとか、落ち着いていられない自分に腹が立ち、ふとこんな人が産後にしっかり子育てをできるのかと不安になり、部屋でわぁわぁと毎日泣いていました。

 

こんなときに点滴を補充に来た助産師さんが

「赤ちゃんを想って泣いているあなたはもう立派なお母さん。自信をもって。きっとかわいい赤ちゃんが産まれるよ」と言ってくれました。

 

その看護師さんは若いながらにすでに看護師のなかでは中堅の立場のようで、世間話をしたり自分の話をしてくれる他の若手の看護師さんと違って、点滴の内容の説明など治療に関わること以外の世間話を全くせず、笑うでもなく淡々と仕事をしていらっしゃったので、毎日泣いている私に呆れているだろうなと私は日頃から思っていました。

 

どちらかといえば苦手な方でもありました。

 

でも他の妊婦さんのお産が急に始まった時もその看護師さんだけは冷静に慌てずに、自分のもとへ駆け寄ってくる後輩に指示を出したり、必ず

「後で私も分娩室に向かうからそれまで頑張ってみて。やればあなたはもうできるから」

など、温かい言葉をかけているのを見て、いつもこの看護師さんは冷静でいることで的確な指示を周りに出して、患者さんの安全と健康を守っているんだなと気づきました。

 

冷静さが優しさである人もいるんだなと、初めてその看護師さんを見て知りました。

 

その後私は急にお産が始まりましたが、赤ちゃんが産まれたあと、あの看護師さんが病室に来てくれて、少しだけ笑って「おめでとう」と言ってくれました。

 

一言告げたあと、バタバタとまたお仕事に戻られたので、わざわざその一言のために私の病室に来てくれたんだと思います。

 

産後は授乳の練習がありました。

 

たまにあの看護師さんが指導をしてくれましたが、私が授乳の手を止めてぼんやりしていると「あなたしっかりやって」と厳しい一言でした。

 

産後も私がしっかり授乳をやれるように、こんな指導をしてほしいと他の看護師さんにしっかりと指導マニュアルまで作ってくれていたらしく、その後は誰が指導に来ても、私が何を質問してもどの看護師さんも答えてくれました。

 

赤ちゃんだけ入院し、しばらくは先に退院した私と主人の二人で毎日お見舞いに通いましたが、いつ見てもてきぱきと自分の仕事をして後輩をさりげなくフォローするあの看護師さんの姿を見ると安心しました。

 

特に笑うでもないけれど、お見舞いに来た私たち夫婦に一番先に気づいて

「こんばんは。お疲れ様。」

と声をかけてくれ、本当に嬉しかったです。

 

他の看護師さんのお話によれば皆一つの課に入ってしまえば、その課の仕事を繰り返すだけなのに、あの看護師さんはたまには数ヶ月だけ救命センターに移動を願い出たりして色々な課を巡り自分の知識と技能を高めている、勉強熱心な方なんだとのことでした。

 

赤ちゃんが産まれて、ただおめでとうでなく、その前も後も急なトラブルがあれば気付き助けられる看護師になりたいんだそうです。

 

産まれた赤ちゃんのことも、そのママの健康も長い目で見て支えられる看護師さんを目指すのは本当に知識もたくさん要るだろうと思いますが、そんな勉強熱心な看護師さんがいる病院もこの世界も頼もしいなと感じました。

 

あのときのクールな看護師さん、ありがとう。

 

・このエピソードをお寄せいただいた方

性別:女性

年齢:30代

お住まい:宮城県仙台市

感謝を伝えたい方:助産師、看護師

 

エピソードをお寄せいただき、ありがとうございました!