私の家は、父、母、私、妹、祖母、猫が1匹の6人家族です。
祖母は、94歳で、認知症と体力の低下で、自分で起きること、自分で食べる事が出来ないので、家族で交代で看ています。
昼間は、父の姉が看てくれています。
いつも昼頃、介護士さんに来ていただいて、血圧、歯磨き、オムツ替えなどをしてもらっています。
私は、平日は仕事に行っているため、介護士さんにお会いすることは、ほとんどありません。
土曜日に、介護士さんに来ていただいた時に、顔を合わせたら挨拶して頭を下げるくらいでした。
つい最近、父の姉がどうしても来れないという事で、仕事を休んで祖母の世話をすることになりました。
交代で看ている事が多く、丸々1日世話をしたことなかったので、こんなに大変なのか?とびっくりしました。
母が1番祖母の面倒を看ていたので、母の苦労も同時に知ることができました。
そんなときに、介護士さんが来られたのですが、やはりすごいと思いました。
介護士さんはプロだということはわかっていますが、何から何まで手早く素早く仕事をこなし、さらに、
「笑顔でお元気ですか?」
「今日は、いい天気ですよ」
と、意識が朦朧としている祖母に話しかけながら、仕事をされてる介護士さんを見ると、
「やっぱりプロなんだ。すごいなぁ。本当にすごいなぁ」
と思いました。
私は、日曜の少しの間、祖母の様子を看ているだけですが、なかなか大変です。
1時間に1回、水分補給で100ccずつ飲ませているのですが、飲みにくくなっているみたいで、なかなか飲んでくれません。
ゆっくり飲ませていると、あっという間に次の時間がきてしまいます。
なので、無理やり口に入れる強行手段をしてしまい、なんて気が短いのかと自分で情けなくなりました。
介護士さんは、例えどんな状況だとしても、笑顔で優しく手際良くこなしています。
介護士さんの取り組み方、接し方を見ていて、
「私ももっと優しく顔を見てあげないといけない。」
「嫌々してしまうときっと祖母も何か感じているはずだ」
「もっと色々考えないといけないんだ」
と思いました。
「祖母はもう長くないかもしれない」と家族皆が覚悟してから1年ちょっと経過しました。
人間の生命力ってすごいなと思いました。
きっと祖母も、まだここにいたいと思ったのでしょうね。
いつかお迎えは誰しも来るものです。
そのお迎えが来るまで、介護士さんのように笑顔で接する事ができるように、イライラして祖母に八つ当たりしない精神メンタルを作りたいです。
私は、どちらかというと短気なので、もしイライラしたとしても、時間を少し置いたり、自分の精神状態を正常に戻してから対応するなど、自分の中で物事の整理ができるようになりたいです。
後もう1つ忘れていましたが、介護士さんの介助術というのでしょうか。看護師さんもそうでしょうが、目の前で見るとやはり違います。
とてもスムーズで、祖母も嫌がる様子もなく起き上がり、介護士さんの言うとおりにしています。
接し方、起こし方が良いと、祖母も安心して身体を任せることができるんだな、
そういう技術をつけた方が祖母も安心できるんだな、と色々勉強になりました。
私は、とりあえず起こせたらそれで大丈夫だと勝手に思い込んでいましたが、体勢によって息がしにくかったり、腰が痛くなったりしてしまうという事も、その時に教えていただきました。
本当に大変な介護。それを笑顔でこなしている介護士さん。介護士さんは本当にすごいなぁと思いました。
・このエピソードをお寄せいただいた方
性別:女性
年齢:20代
お住まい:兵庫県加西市
感謝を伝えたい方:介護士さん
エピソードをお寄せいただき、ありがとうございました!