私は小学生の頃から軽めのアトピーで悩まされてきました。
軽めなので、重度の患者さんのように、体中真っ赤で昼も夜もかきむしってしまうと言うわけではありませんでした。
それでもアトピーのせいで、全身脱毛ができなかったり、所々色素沈着があったり、毎日お風呂から出るたびに薬や保湿クリームを塗らなければいけなかったりします。
普通の皮膚に何の問題もない人のような生活ができないことに、肩身の狭い思いをしています。
私は女なのでやはり気になるのは顔のことです。
調子が良い時は良いのですが、クレンジングオイルが顔に合わず、赤く炎症を起こしてしまったり、夏場になると顔の毛穴に汗に混じった細菌が入り、ニキビに近い細かな吹き出物ができてしまったりすることがあり、恥ずかしくて人前に出られないこともあります。
それでも小さい頃に自分がアトピーだと自覚して、生活習慣に気をつけているおかげで、徐々にではありますが、改善の方向に向かっています。
出身地で一度、高校に入学した頃に、アトピーの症状が収まっていたのですが、今の場所に引っ越してから、ストレスからかアトピーを再発してしまいました。
今の病院に通っている中で、また改善へと向かっていますが、そこの看護師さんに励まされ、アトピーを治していくモチベーションになっています。
看護師さんは、私が女だから顔の肌のことをものすごく悩んでいる気持ちを汲んでくれます。
「大丈夫、全然気にならない」
「もとの顔の作りが、化粧がいらないくらいきれいだよね」
と言ってくれたり、
肌が何の偶然かものすごく改善された時に、
私が「ちょっとはこれでマシになったでしょ」と言ってみると、
「マシになったじゃないでしょう、きれいになった、でしょ。まだまだこれからきれいになるからね」と、
私が自分に自信が持てるようになるまで励ましてくれます。
ある時、私が最も励まされたことがありました。
それはその看護師さん自身も肌にコンプレックスを持っていると打ち明けてくれたことです。
彼女はいつでもほぼすっぴんです。
私が「すっぴんが綺麗で本当にうらやましいです」と話すと、
「実はね、肌があまりにも敏感すぎて日焼け止めも塗られないくらいなの。だから日中はほとんど外に出ないようにしているの。女だからお化粧ぐらい、みんなと同じようにしてみたかったんだけどね」
と話してくれました。
そして「あなたは化粧品をつけられないほどじゃないんだから、必ず良くなるよ」と続けました。
これを聞いて、絶対に完治して看護師さんに喜んでもらおうと決意しました。
アトピーのように、自分のコンプレックスになってしまう病気に対して理解してくれ、私が自信を失うことがないようにいつでも気を配ってくれるこの看護師さんに、とても感謝しています。
・このエピソードをお寄せいただいた方
性別:女性
年齢:20代
お住まい:愛知県
感謝を伝えたい方:看護師
エピソードをお寄せいただき、ありがとうございました。