家庭環境のことで胃潰瘍になる手前まで悩みすぎていた時に、学校の保健室に気付いたら足を運んでいました。
わたしの話を聞いて下さったのは、市内の病院から来ていた看護師さんで、
「毎日お腹が痛く下してしまう」
ということを伝えると、市内の病院をいくつか紹介してくださりました。
1人で人生初の胃カメラを受けに行き、不安もありましたが、診断結果の報告に学校の保健室に戻った際に
「胃カメラ大変だったね、何か他のことで悩んでいる?」
と優しく声をかけて下さり、
「悩みがあります…」
と恐る恐る言う私に対し、
「よし!じゃあ思いっきり泣いていいよ」
と目の前にティッシュ箱をドーンと出されたことがとても印象に残っています。
あまり話すつもりはなかったのに、気付けば込み上げてきてしまい、嫌だったことなどを全部話していました。
その間も、その看護師さんは、ずっとわたしの言葉をしっかりメモしながら、疑問や意見を言ってくださいました。
「そうなんだ~じゃあこの問題の解決が難しいんだね、どうしようかな~何か良い案が無いかな~~」と。
『私より悩んでいるんじゃないか?』
と思ってしまうほどの勢いで相談を聞いてくださいました。
わたしの支離滅裂な話を、あちこち繋げて、うまく伝えきれなかった部分もしっかり汲み取って下さり、初めて話したのにも関わらず、わたしの感じたことなどをたくさん言葉にして、もう一度表してくれるその看護師さんの力を強く感じました。
私は看護師さんと聞くと、注射をしたり傷病者の看病に従事しているイメージだったのですが、相談にも真摯に向き合ってくださる姿勢にとても感動しました。
私はいわゆる毒親に悩まされていたのですが、看護師さんに事情を話したところ、親に電話までして下さり、今後についての提案などを、資料を使ってまでして下さいました。
その後も、何度か保健室に行きその看護師さんにお世話になりましたが、その間も、
「親御さんとのあいだで何か進展はあったかな?」
などとスマホにメッセージまで送っていただき、本当に心が温かくなった経験がありました。
それからは、少し心も楽になり、クヨクヨ悩むこともなくなりました。
「また何かあったら保健室に来てね」
という言葉がどんなに私を救ってくれたことか。
悩むことでお腹が痛くなることもなくなりました。
私の中の看護師さんのイメージは、キツくて怖いというイメージでした。
しかし、その看護師さんは、他人のことを受容し否定せず、話の聞き方もとてもとても上手で、安心して心が開ける方でした。
「否定されるかもしれない」
と思っていた私を、
「あなたなら大丈夫」
と言って受け入れてくださった看護師さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。
もともと自己肯定感が低く、自信が持てなかった私の心をグッと持ち上げてくださったおかげで、今は前より心が強くなれたと思っています。
私は現在大学生ですが、医療系の学部に所属しています。
患者さんとの接し方や教育の仕方、などを学んでいますが、やはり保健室で出会った看護師さんの姿が、私の理想の医療従事者の姿となっています。
あの時、あの看護師さんに出会えて本当に良かったです。
わたしが心のどこかで1番求めていたであろう、
『あなたなら大丈夫』という言葉。
とても心に響き、明日への原動力にもなっています。
私自身も、背中を押し、本気で人と向き合えるように、これからも沢山の人と積極的に関わっていこうと思います。
あの時、背中を押して下さりありがとうございました。
本気で向き合うという姿を示して下さり、ありがとうございました。
あの出会いで考えが変わったことは、これからの私の将来を描く上で、とても大切な体験になっています。
ありがとうございました。出会いに感謝しています!
・このエピソードをお寄せいただいた方
性別:女性
年齢:10代
お住まい:北海道名寄市
感謝を伝えたい方:学校の保健室の看護師さん
看護師さんとのエピソードをお寄せいただき、ありがとうございました!