ここぴたる!

医療・介護職の「ありがとう」エピソード集

怒ってばかりだった患者さんが、看護師の私の手を両手でしっかり握って、「ありがとう」と言ってくださいました。

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【看護師のやりがい】最初の怒ってばかりの女性が、最後には優しい笑顔を見せてくれました。

 

私が看護師として勤務する病院の患者さんの中には、横柄な態度をとる患者さんもいらっしゃいます。

 

ある時、私が担当した患者さんは70代の女性でした。

 

その方は、かなり上からの物言いで、私の仕事の仕方について、あれが悪いこれが悪いと、いつも怒ってきました。

 

毎日うるさい人だな、とは思いながらも、患者さんなので、なんとか怒りを静めるように、努力しました。

 

私を自分の子供でもあるかのように、容赦なく叱りつける困った患者さんでした。

 

しかし、彼女は徐々に私に心を開き、自分のことをいろいろと話してくれるようになりました。

 

そして私に興味を持ち、私のことも聞いてくるようになりました。

 

そういう関係になってきてからというもの、彼女の態度は落ち着き、病室で怒鳴るということもなくなってきました。

 

私達はお互いに話をすることで少しずつ打ち解けていったのです。


私の行う医療行為に対して、あれだけ文句を言っていた患者さんが、そのように変化していったので、入院生活の中で私の働きを認めてくれたのだと思い、嬉しいことだと思いました。

 

彼女には50代の娘さんがいるのですが、娘さんは忙しくて、なかなかお見舞いに来ることも出来ない状態にあります。

 

そういう中で不安や苛立ちがあって、看護師に当り散らすようになったとも考えられます。

 

それが無くなったということは、私達が、患者さんの不安を取り除くだけの働きを行っているからだという自信に繋がりました。

 

彼女が私に笑顔をみせる回数が明らかに増えてきました。

 

出会いが最悪だっただけに、この変化は本当に嬉しかったです。

 

最終的には

「若いのにしっかり頑張っている」

と褒めてもらうまでになりました。

 

色々ありましたが、その患者さんが退院することが決まりました。

 

患者さん抜きで、娘さんとだけ話す機会があったのですが、その時に、娘さんが

「母親があなたのことを褒めていた」

と言ってくださいました。

 

看護の担当である私の話を、娘さんに、たくさんしてくれていたことが分かりました。

 

これにはまた嬉しくなりました。

 

患者さんは病院を後にする時に、私の手を、両手でしっかり握って、「ありがとう」と言ってくださいました。

 

最初の怒ってばかりの女性が、最後には優しい笑顔を見せてくれました。

 

正直最初の内は苛立ちもしましたが、一生懸命職に従事して本当によかったと思いました。

 

・このエピソードをお寄せいただいた方

性別:男性
年齢:20代

お住まい:岡山県岡山市

職種:看護師

勤務施設:市民病院の一般病棟

 

エピソードをお寄せいただき、ありがとうございました!