ここぴたる!

医療・介護職のやりがい・ありがとうエピソード集

本当に大切なことを気づかせてくれた看護師さんには感謝してもしきれません。本来の入院の目的を忘れてしまう程にとても素晴らしい人に出会えたと思います。

f:id:cocopital:20180904173407p:plain

今年に入り、原因不明の微熱と吐き気が続くようになり、なんとなくダルさもあり疲れも取れず近医を受診することにしました。

 

近医でできる限りの検査を行い、検査結果に異状が見られず、原因も分からなかった為、隣県の総合病院へ紹介状を書いてもらいました。

 

この話は隣県の総合病院で私が看護師さんから受けたとてもありがたい体験です。

 

まず、初めての受診。

 

何か大きな病気でも見つかったらどうしようという不安を胸に病院へ向かいました。

 

まず待ち受けていたのはたくさんの検査でした。

 

血液検査、胸部レントゲン、心電図検査。

こんなに一度にたくさんの検査を受けたことはないので緊張しっぱなしで具合が悪いのも忘れてしまいました。


それから数日が経ったある日のこと、私はその日も、仕事に車で向かいました。

 

早くついてしまったので、車の中でしばらく待機していると、猛烈な吐き気が襲ってきました。

 

どうしようもなくなった私は上司に連絡をし、家まで送り届けてもらいました。


この時数日後に検査結果を聞くために受診予約をしており、何度も見てもらうのは申し訳ないと思い、自宅でしばらく様子を見ることにしました。

 

しかし、その後も収まる事のない吐き気に不安を覚え、病院へ連絡をすることにました。

 

電話を受け取ってくれた看護師さんは

 

「絶対に無理はしないで、ゆっくりでいいので病院へ来てください。念のため入院の道具も持てそうなら持って来てください。」

 

そう言っていたと思います。

 

この辺はなんで車の運転が出来たのか不思議なくらいに意識が朦朧としていました。

 

隣県の総合病院ですので移動手段は車の運転が自力でできない以上、新幹線になります。

 

なんとか新幹線に乗った私を周りの人はジロジロと物珍しそうに、気味悪そうに見てきます。

 

時期は6月、もう十分暖かくなってきたのに私は職場の制服にフリースのアウターを着込むほど寒かったのです。

 

なんとか無事に隣県の最寄り駅に着き、タクシーへ乗り込みました。

 

病院へついて受付窓口へ行くとすぐに電話対応してくれた看護師さんが出てきました。

 

「荷物持ちますよ、まずここに座って血圧測りましょう、辛かったら横になっても大丈夫ですよ、今すぐ先生呼びますね、もう少しだけ待っててください。」

 

どうも具合がよくないと人の優しさが刺さるんですが、この時はただそれだけのことで泣きそうになっている自分が居ました。

 

先生がやってくると即入院となりました。

 

実は前回の検査結果で通常出ていなければならないホルモンの数値がほぼゼロに等しいくらい少なくなっていたようでした。

 

経口摂取が出来ないほど弱っていたため、輸液に吐き気止めを入れた点滴を24時間行うことになりました。

 

自宅に娘と主人を残してきたという事もあり、早く退院しなければと思う気持ちで焦るばかりでした。

 

入院中も検査が目白押しで、ばたばたとしていました。

 

そんな中、唯一の気分転換と言えば、血圧を測定しに来たり、点滴の交換をしに来てくれる看護師さんとの会話でした。

 

ある時、私の娘と同じ年の子供がいる看護師さんが担当になりました。

 

娘と主人への不安を吐き出すと

「そうですよね、不安ですよね、お子さん小さいもんね。でもきっと娘さん分かってくれてると思うな、お母さんが今頑張ってること。
だって、一番近くでお母さんのこと見てるんだもん。きっと早く良くなってほしいと思ってるよ、早く良くなっていっぱい遊んであげるのが今のお母さんのお仕事なんじゃないかな。家のことはきっとお父さんが何とかやってくれてるよ大丈夫。今は自分の体のことを一番に考えて治しましょう。」

 

胸につかえていた不安や緊張感が一気にほぐれたのを覚えています。

 

日々感じていたいい母でいなければいけないという強迫観念にも似た思いや、完璧主義すぎる性格を一瞬にして見抜かれたような気がして驚きました。

 

翌日もその看護師さんは私の様子を見に来てくれました。

 

少し時間があるとのことで2人で話をしました。

 

私が完璧主義であること、考えすぎてしまう癖がある事などを話すと、彼女はうんうんと遮ることなく聞いてくれました。

 

そして
「もう十分いいお母さんじゃないですか。もうこれ以上ないくらい頑張って来たんだから少しくらい休んでもいいんですよ。入院って形になっちゃったけどきっと今まで休めなかった分、何も考えないで休む時間が必要だよって体が教えてくれたんですよ。退院して帰ったらお子さんをぎゅっと抱きしめる!それだけで十分ですよ。」

今までにないくらい刺さる言葉でした。

 

そこから残りの入院期間は特に何も難しいことは考えないようにしました。

 

趣味のナンプレをしたり、はまっているアプリのゲームをしてみたり、待合室でテレビを見たり、

私のいた病棟は小児病棟も併設されていたので、入院中の子供と折り紙や塗り絵等で遊んだりもしていました。

 

気付けば吐き気も収まり、当初の入院予定より3日も早く退院が決まりました。

 

退院の時もその看護師さんは来てくれました。

 

主治医の先生よりも誰よりも私の退院を喜んでくれていたその姿を見て私はとてもうれしくなりました。

 

全くの他人で、子供が同い年という共通点があるくらいなのにこの人は人のことを自分の事のように喜べる素敵な心があるんだなぁと思うと

本当にあたたかな気持ちになりました。

 

体調不良が始まってから、家のことや娘のこと、仕事のことや娘の保育園のことに追われて休む暇がなく、
きちんと話を聞いてくれる人が居るでもなく、孤独を感じる間もなくただただ目の前の作業に追われて崩れかけていた私に
本当に大切なことを気づかせてくれた看護師さんには感謝してもしきれません。

 

本来の入院の目的を忘れてしまう程にとても素晴らしい人に出会えたと思います。

 

今後も治療のために通院を続けなければなく、場合によってはまた入院することも考えられる状況ですが、
またもし、入院してしまうようなことがあっても、この看護師さんに担当をしてもらいたいと思える出来事でした。

 

ちゃんと患者さん一人ひとりに寄り添って、対応をしてくれる看護師さんは今まであまりであったことがなく、
初めてだったので本当に深く心に刻まれる出来事でした。

 

このエピソードをお寄せいただいた方

性別:女性

年齢:20代

お住まい:秋田県仙北市

感謝を伝えたい方:看護師

 

看護師さんとのエピソードをお寄せいただき、ありがとうございました!