母が心臓系の病気になり集中治療室に入った時の事です。
母は手術後、顔がすごくむくみ、手足は腫れ上がり、顔色は真っ青で、まるで死人のような見た目でした。
その姿に手術は成功したのにもかかわらず、私は号泣してしまいました。
その私を見た看護師さんが、
「お母さんは一生懸命頑張ったんです。」
と、一言。
それを聞いて私はさらに大号泣。
悲しかったのか手術が終わってホットした気持ちなのかよく自分でもわかりませんでした。
その半日後、母は麻酔から覚め、私たちと面会できるまでに回復しました。
その時、母はまだ話せる状態ではありませんでしたが、一生懸命私らに何かを伝えたがってました。
よく聞いてみても何を伝えたいのか、みんなわかりません。
そこにあの時私に声をかけてくれた看護師さんが……
突然来て母の口元に顔を近づけ、
「なんて言いたいの?」
それに答えるように母は、何か看護師さんに伝えてましたが、やはり私らにはちんぷんかんぷんでした。
ですが、看護師さんは
「迷惑かけてごめんね、ありがとうだって〜」と。
母の顔を見ると頷いていました。
もう私はまたしても号泣。
父も涙を我慢していました。
集中治療室を退院(普通病棟に移るだけ)
する時、たまたまあの看護師さんも居てくれて
「〇〇さん(私らの苗字)!元気になってよかったですね!今度は違う場所で会いましょうね!」と。
あの看護師さんがいたからこそ
私ら家族は今まで以上に絆を深めることが出来たと思います。
母が退院後、定期的に検査に行ったとき、私服のあの看護師さんを見かけたのですが、私服だし、疲れた顔をしてたので、その日は声をかけるのをやめました。
後日、集中治療室には入れないのは分かってたんですが(あの看護師さんがいないのもわかってたのですが)、集中治療室に菓子折りを持ってお礼を言いにいきました。
そこで、職員さんがいたので、その方に、
「〇〇(看護師さん)さんにお礼が言いたくて来ました」
と、伝えたらその方が、
「ああ、あの人は2ヶ月前に心臓系の病気で仕事休んいますよ」と。
2ヶ月前とは母が退院した頃。
看護師さんがかかった病気には前兆があり、それはかなりキツいもののようなのです。
それなのに、母や私にはそんな素振り見せずにいつもニコニコ笑顔でいてくれたあの看護師さん。
どうしてあの時声をかけなかったのか……どうして変に気を使ってしまったのか。
本当に後悔しても後悔しても、このモヤモヤが晴れることはないと思います。
今もなお、母は病院に通院してますが
あれ以来会えたことは1度もありません。
しかし、もしもこの投稿をみて頂けてたら
本当にこれだけは言わせてください。
あの時は本当に母をはじめ、私ら家族にまで、気を使っていただき本当にありがとうございます。
母は順調に回復しています。
看護師さんは病気のケアだけではなく、心のケアや、親族へのケアもしてくれる本当の天使だと思います。
患者だから、金払ってるんだからと、反り返らずに、お互い優しい気持ちで接して行こうと心の底から思う出来事でした。
きっと私らにはわからない、計り知れないような悩みや疲れがあると思います。
それでもニコニコ笑顔で患者さんや家族にまでケアして頂いて、本当に本当にありがとうございます。
もちろん、あの看護師さんだけではなく、医療に携わる方々にも心の底からお礼が言いたいです。
本当にありがとうございます。母を助けてくれて本当にありがとうございます。
医療関係者の方々、お体に気をつけてください。
これからも私ら家族は健康に気を使い、あたえられた命を大事に使って生きていこうと思います。
本当にあの時の看護師さん、ありがとうございました。
・このエピソードをお寄せいただいた方
性別:女性
年齢:20代
お住まい:山形県南陽市
感謝を伝えたい方:看護師
看護師さんとのエピソードをお寄せいただき、ありがとうございました!