ここぴたる!

医療・介護職の「ありがとう」エピソード集

私に気付いてくれた看護師さんは、ずっと側に寄り添ってくれて、「大丈夫だからね。心配ないからね。」と手を握り励まし続けてくれました。

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今から17年前に、病院で盲腸の手術を行いました。

 

私自身体がかなり大きいため、通常手術ではなく内視鏡による手術にて、盲腸の摘出手術をして頂きました。

 

無事に手術が成功し、1週間程の入院で、退院することが出来ました。

 

それから半年程は体の調子も良く、何の問題も無く、普通の生活を送っていました。

 

そんなある日、私は腹痛に襲われ、近くの町医者(内科)に受診に行きました。

 

検査の後、医師の先生から、

「腸の動きが悪く、便とガスが貯まっているからやな。多分不規則な生活で、腸の活動が鈍くなってイレウスになりかかってんのやろう。規則正しい生活をして、食事に気をつけて、柔らかいものと、水分をちゃんととるようにな。薬出しとくから」

と言われました。

 

それから、1ヶ月程しても、症状は日によって良くなったり、悪くなったりではっきりしませんでした。

 

それでも仕事が忙しかった為、その病院に通いながら仕事をしていました。

 

そんな生活を3ヶ月ぐらいすると、お腹が痛くて、吐き気がし、脂汗をかくぐらいの激痛が襲うようになりました。

 

その時に、横になりお腹を上から下へ強く押すと、お腹のなかで「グリッ」とか「グニャリ」とか言うような音がするようになりました。

 

その音がしてから5分程たてば、激痛は嘘のように治っていました。

 

その事を町医者の先生に伝えると

「腸の中で詰まっていたものが動いたから楽になったんやね。これからも、激痛が来たらその様に対応するように」

とアドバイスしてくれました。

 

しかし、私は、何か不安な気持ちと、嫌な予感がしていました。

 

そんなある日、仕事中に腹痛に襲われました。

 

上司に早退を申し出て、何とか家には着きました。

 

着く頃には、痛みは激痛に変わっていました。

 

町医者の先生に言われた通り、横になりお腹を上から下に強く押しましたが、いつもの様な音は全く聞こえません。

 

それどころか、痛みがどんどん増幅しました。

 

あまりにも、痛すぎた為、いつもの町の病院には行かず、少し大きな病院に行きました。

 

直ぐに検査をして頂きましたが、その病院では対応が出来ないから、紹介状を書くのでレントゲンフィルムと一緒に持ってこの病院に行ってください、と言われました。

 

紹介された病院は、私が、盲腸の手術をしてもらった病院でした。

 

その病院は総合病院で、いつも混みあっており、3時間待ち、4時間待ちは当たり前でした。

 

総合病院につき、窓口で、今の状態を伝え、紹介とレントゲンを渡そうとすると、

「紹介状とレントゲンは先生に直接お渡しください。○○窓口でお待ちください」

と言われました。

 

「こんな状態なんで、早く診察していただけないですか?」

と伝えると

「診察は順番なんで」

と言われ、仕方なく診療科の前で、座って待っていました。

 

その間も激痛は治まらず、冷や汗もかいて、呼吸するのもしんどくなってました。

 

そして、座る事さえ出来なくなり、冷や汗が止まらず全身に震えがきました。

 

そんな時でした。その診療科の外来看護師さんが私の事に気付いてくれました。

 

看護師さんに「どうしたの?大丈夫?」と優しく声をかけて頂きました。

 

私は一言「助けてください」と伝えると、

「大丈夫だから、直ぐ先生に見てもらうからね」

と言っていただき、先生を呼びに行くと同時にストレッチャーを持って来てくれました。

 

他のスタッフの方々と一緒にストレッチャーに乗せてもらい、直ぐに診察をしてくれました。

 

意識が遠くなりそうな中で、CT検査が始まりました。

 

その間も私に気付いてくれた看護師さんはずっと側に寄り添ってくれて、

「大丈夫だからね。心配ないからね。」

と手を握り励まし続けてくれました。

 

その後緊急入院となり、緊急手術となりました。

 

入院が決まった瞬間、私は意識がなくなりました。

 

次に気が着いたときは手術が終わり、病室のベッドの上でした。

 

病棟の看護師さんから

「良かったね。手術成功したよ。後30分遅かったら命危なかったよ。」

と言われました。

 

あの外来の看護師さんが私に気付いてくれてなかったら、私は今生きていなかったかもしれません。

 

入院中に、病棟看護師さんから、

「外来看護師の○○さんね、受付にあなたの対応に関して、患者さんの心の声を聞きなさい、あなた方の対応で人の命が無くなるところだったのよ。反省しなさい。って怒ったらしいわよ」

と教えてくれました。

 

その後、外来看護師さんにお礼を言いにいきましたが、他の病院に転職したようで、退職されていました。

 

お礼が言えなかった事が今でも心残りですが、今でも、これからも、あの看護師さんには感謝し続けます。

 

看護師さんありがとうございました。

 

・このエピソードをお寄せいただいた方

性別:男性

年齢:40代

お住まい:和歌山県和歌山市

感謝を伝えたい方:看護師さん

 

エピソードをお寄せいただき、ありがとうございました!