ここぴたる!

医療・介護職の「ありがとう」エピソード集

その時、看護助手の私はこれ以上ない嬉しさを感じ、さっき怒られた事が吹き飛ぶくらい、笑顔になりました。

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 私は、精神科の看護助手として働いて2年くらいになります。

 

入った当初。私は精神科とはどんな場所なんだろう?と少し不安になりました。

 

上司の方からも「あまり患者には関わるな。」と言われ、私は上司の言い分のとおりに患者様にはあまり関わらず、自分の仕事をしていました。

 

仕事に入って2カ月。私は物覚えが悪いのか、毎日毎日上司に怒られ、毎日落ち込んで家に帰っていました。

 

そんなある日。いつものように失敗をしてしまい、昼休みに一人で落ち込んでるいると「大丈夫ですか?」と声が聞こえてきて振り向くと、患者様の一人が声をかけてくれました。

 

私は「大丈夫ですよ。気を遣っていただいてありがとうございます。」と笑顔で返すと、その患者様もニコニコと笑っていました。

 

その時から、その患者様とは仲良くなり始め、昼休みになると、私はその患者様がいる部屋に行き、お話をしていました。

 

ある日、私が患者様と関わっている事が上司にバレてしまい、朝から激怒され私は涙を流しました。

 

私が涙を拭きながらゴミ出しをしていると

「手伝いますよー。」

と患者様2、3人来てゴミ出しを手伝ってくれました。

 

その時、私はこれ以上ない嬉しさを感じ、さっき怒られた事が吹き飛ぶくらい、笑顔になりました。


それから、私がする仕事を手伝ってくれたりと色々としていただきました。

 

毎日毎日、手伝ってくださるので、

「いつも手伝ってくださってありがとうございます。なぜ手伝ってくれるのですか?」と聞くと、その時はお婆さんが答えてくれました。

 

「あなたまだ20代でしょ。あなたを見るとね、孫を思い出すのよ。もう私は、孫に会えないけど、あなたを見る度、あなたを孫と思っちゃうから」

とニコニコしながら話してくれました。

 

「それと、あなたは凄く私たちに優しく接してくれる。あなたにはずっとこの場所にいて欲しい。」


「そうそう、上司に怒られたくらいで落ち込むな。私は老体だけど君の味方だよ。」

 

「上司なんかに負けるなー」

 

と、周りにいた患者様達に励まされました。

 

「また手伝って欲しい時は言ってね。」

と優しく言って下さり、凄く嬉しい気持ちになりました。


それからというもの、私と患者様には深い絆のような物が出来て、上司も認めたのか、

「患者の皆が、君を必要としている。多分私達は患者様に対して良くない事をしていたかも知れない。私からも礼を言う。君がここの患者様、そして我々のあり方を教えてくれた。」と、

いつも怒る上司も、この時は笑顔で言ってくれました。

 

私自身も患者様の優しさに触れて、自分も優しくなれました。

そしてもっと患者様の為に何か出来ないかといつも思います。

 

今はこの職場ではないですが、私のなかで一生残る嬉しい出来事です。

 

・このエピソードをお寄せいただいた方

性別:男性

年齢:20代
お住まい:福岡県

職種:看護助手

勤務していた診療科:精神科

 

エピソードをお寄せいただき、ありがとうございました。