【看護師のやりがい】看護師は、患者さんの笑顔に支えられ、自分も笑顔になる事が出来る素晴らしい仕事だと思います。
退院される日に手紙を残していってくださいました。
循環器内科は心不全など重症な患者さんも多く、毎日心臓カテーテルやアブレーション、ペースメーカー手術を受けられる方もいて、とても忙しい病棟でした。
時間外になっても仕事は終らず、疲れた毎日を送っていましたが、そういった日々の中でも患者さんとの会話の中から「ありがとう」と言っていただけるのは、とても励みになりました。
初めて循環器内科に配属されて間もない頃、心筋症のため入院されたまだ当時30代だった主婦の方は、突然の自分の病気に不安な日々を送っていましたが、
その方の受け持ち看護師になり、毎日検温のたびに取り留めの無い会話をしているうちに、笑顔も見られ、
退院される日にちょうどお休みだった私に、安心して入院生活を送ることが出来たといった内容の手紙を残していってくれました。
一番そばで思いを聞けるのは看護師。一緒に涙を流すこともある。
毎日忙しくて、ゆっくりと会話をする事が出来ない事も多くありますが、やはり、病気に罹患するということは、その方にとって人生の一大事なので、その不安に寄り添うという事は、とても大切な事だということを感じます。
中には、怒鳴ってくる方もいますが、そこにはやはり不安が伴っているので、怒鳴られても、こちらが丁寧に対応していけば、患者さんも看護師を信頼してくれるので、つらい事も多々あるけれども、乗り越えていけると思います。
中には、何度も心不全で入退院を繰り返し、最後には亡くなられる方もいらっしゃいます。
入退院を繰り返すほどの常連患者さんは、ご家族とも関わりが深くなります。
最期まで患者さんとご家族の方がどうしたいかを一番そばで思いを聞けるのは看護師であることが多いと思います。
そういったときは、こちらも一緒に涙を流してしまう事もあります。
その中で、患者さんとご家族の思いを尊重していく事が大事だと思います。
看護師は、患者さんの笑顔に支えられ、自分も笑顔になる事ができる素晴らしい仕事
患者さんやご家族にはこちらが「ありがとう」といわれますが、看護師である私も、いろいろお話を聞かせてくださってありがとうございます。私のことを信頼してくれて、中には孫のように可愛がってくれてありがとうございます。という感謝の思いがあります。
看護師は、医療の知識だけでなく、患者さんとご家族などとのコミュニケーションや、全身清拭などのケアなど身体的・社会的・精神的に関わっていく必要があります。
とてもハードな仕事ではありますが、患者さんの笑顔に支えられ、自分も笑顔になる事が出来る素晴らしい仕事だと思います。
現在は結婚・子育て中のため、看護師の仕事を離れていますが、また看護の職場には戻りたいと考えています。
この体験談をお寄せいただいた方
職業:看護師
年齢:30代
性別:女性
お住まい:大阪市
看護師の思いが伝わる温かい文章でした。
体験談をお寄せいただき、ありがとうございました!