私はリハビリ関係者の方々にとても感謝しています。
3年前祖母は圧迫骨折をしてしまいました。
骨折当時は77歳で変形性膝関節症もあったので圧迫骨折と聞いた時には「もう歩けないかも」とも思いました。
骨折する以前は一人でバスに乗って買い物に行く元気があったので、家族も心配していなかったのですが、自宅がマンションの4回でエレベーターのない建物になるのでみんなでとても心配をしました。
入院当初は痛みが強く自分では何もできない状態で、痛み止めを服用しながらただただ安静にする毎日でベットからも動けないくらいの痛みで、自分から何かするっといった気にもなれず、かなり落ち込んでいたようでした。
数週間すると痛みは少し落ち着いてきて本人の気持ちも少し前向きになりつつありました。
またこのころからリハビリを開始しました。
祖母は今まで大病の経験もなく出産以外の入院は初めての経験だったようで、入院生活やリハビリに対して不安を抱いていましたが、リハビリ関係者の方々にとても良くして頂いたようで、前向きにリハビリに励んでいました。
最初は部屋のあるフロアを歩いて回るところから始めていましたが、祖母の思うように体が動かず諦めかけたところもありました。
しかし、リハビリスタッフの方々の支えがあって日に日に歩けるようになっていきました。
その後は階段の昇降をメインにするリハビリをしました。
自宅がマンションの4階の為、退院すると毎日階段の上り下りになります。
このリハビリはとても重要でしたし祖母自身もこれが一番心配していました。
実際に最初のうちはなかなか上ることが出来ず、目標階まで行くことができませんでした。
この時は祖母は自宅に帰ることを諦めていましたが、リハビリスタッフの方々に支えていただいたおかげで、なんとか立ち直って一生懸命リハビリに取り組んでいました。
一ヶ月少々くらいでなんとか上ることはできるようになりましたが、下りはさらに難しかったようです。
体を支えられるのかという恐怖が強かったようで、上ることよりも更に大変だったと言っていました。
この時は手すりだけでは怖かったようで、スタッフの人の肩を借りていました。
このほかにもリハビリ室で機械を使ったリハビリも行なっていたようで、退院する際には杖も付かずに歩くことができるくらいになっていました。
現在も自分でバスに乗って買い物に行くこともできていますし、引越しもせずに4階まで階段の上り下りが出来ています。
僕たちが何も気にせずに生活ができているのも、あの時のリハビリのおかげだと思います。
ただ体のことだけのリハビリではなく、患者さんの心のケアや支えというのがとても心強いのではないかなと思いました。
もしリハビリを諦めていれば今頃は寝たきりになっていたかもしれませんし、自宅には帰られずに施設に入ることになっていたかもしれません。
今でも祖母はあの時のリハビリスタッフの方々には本当に感謝していると何度も話をしてくれますし、病院に行った際には挨拶に行くようです。
健康になったからと言って少し差し入れを持って行ったり旅行先でのお土産等を持って行って色々な話をしていると言います。
そしてあのリハビリを乗り越えられたから、まだまだこれからも元気に過ごしていきたいと言っていました。
来年の春にはひ孫が誕生するので、抱っこしたりその子と出かけたりすることが今の目標のようです。
骨折した際は僕ら家族もこの先どうなることかととても心配しましたが、今元気に一人で生活し食事もトイレも一人で行えていることにとても嬉しく思っています。
またこの先の目標も口にできるくらいの元気が戻ってくれて本当に嬉しいです。
祖母も家族もみんなあの時のリハビリスタッフの方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
・このエピソードをお寄せいただいた方
性別:男性
年齢:20代
お住まい:山口県下関市
感謝を伝えたい方:リハビリ関係職