高校2年生の時、リハビリに某病院へ通い、理学療法士によるリハビリを受けた時の話です。
私はバレーボール部でセッターのポジションを務めており、数ヶ月腰痛に悩んでいました。
同じ部の中に足首の捻挫で、病院に通っている子がおり、リハビリが丁寧であるという話を聞き、受診を決意しました。
病院にかかってしまうと、運動の制限をされて満足に部活が出来なくなると思い、躊躇していましたが、痛みに耐えかね病院へ行くと、腰椎分離症とヘルニアの手前という診断を受けました。
もちろん医者からは運動は控えるように言われ、それでも私は部活は続けようと考えていました。
診断を受けたその日からリハビリを開始することになり、担当の理学療法士の方に、部活は控えたくない旨を伝えると、
「あなたに合った方法と段階で進めましょう」
と、どの程度の痛みならどのくらい動けるかなど、細かくチェックして頂き、目標と期間の設定、通院の程度を話し合って決めました。
本当に丁寧で親身になって考えてくれ、一人あたり、おそらく1時間もないリハビリ時間を有効に使わせてくれました。
正直、最初はこんなリハビリが効くのか?と不安もありましたが、どの部分に働きかけていて、続けることでどうなるのかなど、一つ一つに根拠をもって説明してくれるのでしっかりついて行こうという気持ちにしてくれたのもすごく有難かったです。
リハビリ中はずっとついていてくれるわけではないのですが、常に気にかけ、メニューが終わった頃に私が困らないように声をかけてくれたり、他の方と楽しんで一緒にできるようにと工夫してくれました。
部活を優先したいという希望も聞き入れ、試合の前後に入れてくれたり、行けない時の為の自宅メニューなども、イラスト付きのテキストなどでしっかりと教えてくれました。
私のわがままで部活を続けていたこともあり、一年近く通うことになりましたが、確実に良くなっていることを実感していました。
何より、腰の為に、全身を整えることで、腰だけではなく他の部位の筋力強化や、体幹の強化、可動域の拡大に繋がり、プレーの幅が広がりました。
腰以外の部位のマッサージや電気療法、超音波療法もしてくれて、なんだかトレーナーがついた気分で安心して通っていました。
完治することは難しく、腰痛とはよろしく付き合っていくしかないのは自分でもわかっていましたが、リハビリが終了した時は少し寂しかったのを今でも覚えています。
プライベートの話もして和ませてくれたり、他の患者さんとの会話のきっかけを作ってくれたりと、様々な面で過ごしやすい環境作りをしてくれたことにも本当に感謝しています。
私のバレーボール人生で最も重要といっても過言ではない高校時代を支えてくれたことは、一生忘れないと思います。
リハビリというと、辛いイメージが多いと思いますが、私は楽しいことの方が多かったです。
当時は体力も筋力もそこそこあったので、どんなメニューでも割かしできたのですが、20代となった今、同じことをするのは厳しいでしょう。
でも、今のこの状態に合ったメニューを考えてくれることも容易に想像できます。
私の担当の先生だけなのか、その病院の先生みんながそうなのかは分かりませんが、その人に寄り添ったリハビリを展開してもらえて本当に良かったです。
余談になりますが、私のリハビリの時、担当の先生に実習生がついていました。
当時はなんとなく聞いていましたが、私が高校を卒業して専門学校で実習生として現場にでたとき、あの時の先生指導者としても的確なことをしていたなあと思う場面がありました。
恐らく、私についてくれた先生は、理学療法士としてだけでなく、人としてもしっかりした方だったのだなあと感じました。
もし、またリハビリをすることになったら同じ先生がいいと思うくらい感謝しています。
・このエピソードをお寄せいただいた方
性別:女性
年齢:20代
お住まい:北海道帯広市
感謝を伝えたい方:理学療法士
理学療法士さんとのエピソードをお寄せいただき、ありがとうございました!