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医療・介護職の「ありがとう」エピソード集

臨床心理士の方が「未来は誰にも分からないよ。それを変えられるのは自分次第だよ」 といつも前向きな言葉を掛けて下さったので、気持ちが落ち着きました。

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数年前に職場で色々とあったことや、それに伴って家庭でもイザコザがあったせいか、精神疾患に罹ってしまいました。

 

会社には休職を申請し、認められて、自宅で静養していたり、図書館に出掛けたり、調子のいい時は復職に向けて職場近くの駅まで行ってみたりしていました。

 

そんなこともあってか、無事に復職出来ました。

 

復職してから、仕事は負担のあまり掛からない内容のものにしていただき、仕事時間も定時で帰社するという配慮をしていただいていました。

 

当然ですが、私が受け持っていた仕事を、他の人が代わって仕事をしていることになる訳ですが、その人と私が合わずに、何かと嫌がらせを受けたりするようになりました。

 

そして、復職して2年くらい経った頃から調子が悪くなってきて、その嫌がらせをしてきた人と喧嘩をしてしまい、それ以降、会社に行けなくなり、2回目の休職に入ることになりました。

 

1回目の休職期間の続きということもあって、2回目の休職期間は限られておりました。

 

仮に、次に復職した際には、3回目の休職には入れなくて、退職になってしまうことを承知した上で、2回目の休職に入りました。

 

1回目の休職期間の過ごし方とは違って、何か復職に向けてリワークプログラムを行っている施設に通って過ごさないとマズいと思いました。

 

そこで、自分で探して、有名な都内の総合病院の復職プログラムに参加することになりました。

 

その復職プログラムは、病院内にある大きな部屋を職場に見立てて、毎日9時に出勤をして、それぞれ症状に合わせて与えられたプログラムを行うという内容のものでした。

 

作業療法士の先生がメインでいて、その他に臨床心理士の先生が2人常駐しています。

 

プログラムに参加しているのは30人~40人くらいでしょうか。

 

PCも設置してあり、PCで書類作成をしたり、机だけが設置してある場所では、病気についての本を読んだりして過ごします。

 

私は1年間程、こちらの施設に通っていました。

 

施設では、スタッフと悩み事について会話したり、世間話とかもしていました。

 

私は女性の臨床心理士の先生が話し易かったので、その方に色々な相談や、世間話をしていました。

 

復職プログラムに参加したのと同時に、主治医もこちらの病院の医師に代えました。

 

ちょうどその頃、頭に電極を着けて、病気の種類を判断するという計測方法が注目を浴びておりました。

 

その計測方法で診断を行っているクリニックを見つけて、受診することを主治医にも話しまして、紹介状を書いてもらい、その検査を受けました。

 

そのクリニックでは、私が診断を下されていた病名よりも更に重い病気であるという検査結果が出てしまいました。

 

その結果を主治医の医師に見せたのですが、主治医の医師も言葉を無くしていました。

 

その医師の検査結果を見ての反応に、私は非常に落ち込み、暫くは恐怖、驚き、などの感情がありました。

 

それに気が付いたのか、復職プログラムで、私が話し易いと感じていた女性の臨床心理士の方が声を掛けて下さり、検査結果と医師の反応について話してみました。

 

すると、「精神疾患というのは色々な要素が少しずつ含まれていて、そのうちの1番強い症状、状態が現れているのを医師が診て病名を付けているので、例えその検査でそのような結果が出たとしても、そのような気もあるよというだけで、あまり気にすることはない」と言って下さり、気持ちが落ち着いたのを記憶しています。

 

主治医からは

「貴方の病気はこれ以上良くはならない可能性もあります。」

とも言われていて、そのことも臨床心理士の方にも話したのですが、

「未来は誰にも分からないよ。それを変えられるのは自分次第だよ」

といつも前向きな言葉を掛けて下さり、気持ちが落ち着きました。

 

復職プログラムを卒業する時には、参加者の前で挨拶をするのですが、私は、

「私と同じ環境で、私の代わりに、私と同じ仕事を受け持って仕事をしている人がいるのですが、この人は病気にはなっていない。それを見ていて思ったのは、同じ環境でも、発症する人もいれば発症しない人もいるということです。皆さんはよく職場の悪口ばかり言いますが、それよりも自分自身をもっと見直した方がいいのではないかというのを感じました」

と話しました。

 

メインの作業療法士の先生は、私が話したことをまとめて皆さんに説明していまして、次に女性の臨床心理士の先生に感想をと作業療法士の人が振ったのですが、なかなか言葉が出てこないので、見てみると涙を流しておられました。

 

出てきた言葉は

「色々な方と今まで接してきましたが、このように話した人は初めてで感動しました。確かにどこへ行っても、みんな職場の悪口ばかりで、自分でどうにかしようと考えていた方はいませんでした。このような方を病気にさせてしまった会社の方々が恨めしい。」

と涙を流しながら話しておられました。

 

この臨床心理士の先生は、今は辞めてしまい、他の施設へ行きました。

 

私も復職をしましたが、1年間ももたずに退職してしまいました。


このプログラム卒業時の話を、職場の方に話したら

「それはきっと休職を2回も与えた職場に感謝しろと言うことだよ」

という訳の分からない言葉が返ってきました。

 

私はこの言葉を聞いた時に退職を決めました。

 

今でもこの女性の臨床心理士の先生に会いたいと思っています。

 

非常に感謝しています。

 

・このエピソードをお寄せいただいた方

性別:男性

年齢:40代

お住まい:神奈川県横浜市

感謝を伝えたい方:臨床心理士の先生

 

エピソードをお寄せいただき、ありがとうございました!