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医療・介護職の「ありがとう」エピソード集

【頸椎損傷でリハビリ】作業療法士さんや看護師さんのおかげで、現在父は家の中では車いすを使わず、住宅改修で家に付けた手すりを伝って、自力で歩いてお手洗いに行けますし、着替えも自分でできています。

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私の父が、10年ほど前に不慮の事故で、頸椎を損傷した時のことです。


事故直後に運ばれた大学病院で、約7時間の大きな手術を受けました。


医師の先生からは

「今後は車いすの生活になるでしょう」

と説明があり、私たち家族としては絶望しながらも、父を支える覚悟をしました。


大学病院には1か月ほど入院して、自宅近くのリハビリ病院に転院しました。


そこで自宅のバリアフリー工事が完了するまでの約半年間、入院して毎日リハビリをすることになったのですが、担当してくださった看護師さん作業療法士さんがとても熱意のある方で、父がリハビリを頑張れるように根気強く丁寧に接してくださいました。


事故当時は頸椎損傷の影響で寝たきりで手足も動きませんでした。

 

褥瘡ができないように、定期的に体位を交換しなければならず、排便は定期的に看護師さんに掻き出してもらい、排尿はカテーテルと採尿バックをつけている状態からのスタートです。


素人の私たち家族から見ると、

「こんな状態で本当に車いすに乗ることができるのだろうか?」

「もしもこの状態のままで家に帰ることになったら、私たちで処置できるのだろうか」

と不安で不安で仕方ありませんでした。

 

でも医師の先生や看護師さん、作業療法士さんから

「お父さんの頑張る姿を信じて応援してあげてください。私たちも精いっぱいお手伝いします。」

と力強く励ましていただき、父と私たちのリハビリ生活が始まりました。


まずは、弱った全身の筋力を取り戻すリハビリのメニューから始まりました。


事故当時60歳だった父親は、肥満でおなかが大きな体形だったこともあり、最初はベッドから上半身を起こすこと自体がとても大変でした。


その動作ができるようになるまで、毎日毎日たくさんリハビリをしました。


熱意ある作業療法士さんのおかげか、父は泣き言ひとつ言わずリハビリに励んでいました。


このリハビリ病院には、父と同じくらいの年齢の患者さんが多かったのも良かったんだと思います。


患者仲間の皆さんと仲良く和気あいあいと、明るく楽しい雰囲気の中で、お互いを励まし合いながらリハビリを頑張る父を見て、私も母も不安な気持ちが少しづつ緩和されていきました。


看護師さんたちは、私や母の不安を察知してくださって、マメに話しかけてくださっていました。


昼間は、自宅改修に向けて役所へ行ったり、仕事のため大忙しで、なかなか父に面会に行けなかったので、母と二人で夕方病院へ毎日通いました。


看護師さんは、病院内での父の様子だけではなく、私たちの話も親身になって聞いてくださいました。


毎日の地道なリハビリのおかげで、あんなに苦労していたベッドから起き上がる動作もできるようになりました。

 

今度は腕の筋力を使って、ベッドから車いすへ移動する動作ができるようなリハビリメニューが始まりました。


同時に自由の利かなくなっている手指の機能も回復させなければいけないので、細かな作業をするリハビリも始まりました。

 

父は、このリハビリメニューが一番きつかったと、今でも話しています。


そんなつらいリハビリで、モチベーションが下がっている父の様子を、作業療法士さんや看護師さんたちはわかってくださっていたようで、退院できる春には、病院のすぐ近くにある神社の桜の木の下で、患者さん仲間と皆で簡単なお花見をしようと提案してくださいました。


その提案を、父はとても楽しみにして

「みんなでお花見するためにリハビリもう少し頑張るよ」

と言ってくれました。


つらい手指のリハビリも、なんとかこなせるようになり、同時進行で立ち上がって杖を使って歩くリハビリも始まりました。


リハビリを続ける中で、父の体形にも変化があり、20kgほど痩せてずいぶん身軽になったため、歩行訓練も順調に進みました。


退院時には、両方の腕に杖を装着して歩けるまでに回復していました。

 

おかげさまで、現在父は家の中では車いすを使わず、住宅改修で家中につけた手すりを伝って、自力で歩いてお手洗いに行けますし、着替えも自分でできています。

 

事故当時の姿からは考えられないほどの回復ぶりで、リハビリ病院でお世話になったすべての方々に父、母ともどもいつも感謝をしています。

 

本当にありがとうございました。

 

・このエピソードをお寄せいただいた方

性別:女性

年齢:40代

お住まい:静岡県伊東市

感謝を伝えたい方:父がお世話になったリハビリ病院の医師の先生、看護師さん、作業療法士さんたち

 

 

エピソードをお寄せいただき、ありがとうございました!