5年前のことです。部活をしている途中に、いきなり歯が痛くなりました。
ウォーミングアップ中でしたが、誰かにぶつかったわけでも、ぶつけられたわけでもありませんでした。
今まで歯の痛みを感じたことがなかったのでこんなに痛いものかと最初は驚きました。
それまでは一度も歯医者へ行ったことがなく、学校である歯科健診を受けたことがあるだけでした。
なので歯医者が怖く、しばらくは痛み止めを飲んで我慢していました。
しかし一向に治らず、歯磨きをする時にも食事をするときにも痛みがあったので、母親に相談して母の通う歯医者へ行くことにしました。
歯医者へ行くと、まず問診票の記入がありました。
いつから痛いのか、どのような痛みなのか、どこの歯が痛いのかなど、歯に関する問診と、
全身に関する問診、アレルギーがあるかなど、歯科に関係あるのか?と思う問診の内容もありました。
問診の記入は、初めて歯医者に行った私にとっては、とても難しかったです。
どこが痛くて、どのような痛みなのかなど、大雑把にしか分かりませんでした。
なので、歯科医師の先生方にちゃんと伝わるのかが不安でした。
しかし問診の記入が終わり、歯科衛生士の方が私の問診票を見ながらたくさん質問してくれたので、すごく助かりました。
どのような痛みなのか表現しにくいと思っていましたが、
「ズーンとする感じですか?」
「ズキズキとする痛みですか?」
「キーンとしみるような痛みですか?」
など擬音語をたくさん出してくれました。
ひとつひとつ丁寧に私の記入した問診票を見直してくれて、私が問診票に記入しきれなかった情報も歯科衛生士の方のお陰ですべて伝えることが出来ました。
問診が終わると歯科医師の先生が来ました。
痛みのある歯の周りをコンコンと叩かれ、痛みの原因の歯を特定し始めました。
その後、レントゲンを撮って虫歯だとわかりました。
虫歯は、私が痛みを感じていたところと、もう1ヶ所全然違う場所にもありました。
歯科医師の先生がどこに虫歯があるのかを説明してくれ、虫歯を削って樹脂をつめましょう、と言いました。
実は私が痛みを訴えていた歯よりも、もう1つの歯の方が虫歯が進行していたとのことでした。
虫歯があり、治療するとなると麻酔をするのか?と思いました。
私は注射が大の苦手です。
全く心の準備ができていませんでした。
問診を聞かれたときに言えばよかったと後悔しました。
歯科衛生士の方に言おうと思って周りをみても見当たりません。
そのあと5分くらい待っていたときに、ちらっと歯科衛生士の方が来られました。
なので
「今から麻酔ですか?」
と聞くと、
「苦手ですか?」
と言われ、頷くと
「痛くないように注射を打つ前にしっかりと塗る麻酔を塗ってもらうね!」
と言ってくれとても安心しました。
その後、先生が入ってきて
「それじゃあ始めるね」
と言われましたが、今からどちらの虫歯を治療するのか聞いていませんでした。
進行している方なのか、私が痛みを感じている方なのか。
私は痛みのある方を先にしてほしいと思いながら、どちらに麻酔をされるのか不安でたまりませんでした。
その時、また歯科衛生士の方が、
「〇〇さん、あまり虫歯が進行していないけど痛みがある方の歯と、痛みはないけど少し悪くなっちゃってる虫歯の方とどっちがいいですか?」
と聞いてくれました。
私は「痛みのある方を先にしてほしいです」と伝えることができ、無事にその日に痛みは消えました。
麻酔も痛くなかったです。
この日を境に、私は歯科衛生士さんが大好きになりました。
ひとつひとつ丁寧に対応してくれ、笑顔が素敵で、私たち患者の気持ちを最優先してくれて感謝しかありません。
なぜか、歯科医院は怖いというイメージがあり、歯科医師の方に、なかなか気持ちを伝えることが難しいです。
痛みがあることなど、歯に関することは、歯科医師の方にも伝えることが出来ますが、
治療中痛みがあるのか。
これからどのような治療をするのか。
などは私は歯科衛生士さんの方が聞きやすいです。
歯科衛生士の方が隣にいるだけで、なぜかか安心感があります。
すごく心強いです。
今も歯医者に時々メインテナンスで通っていますが、やっぱり、歯科衛生士の方が大好きです。
感謝しかありません。
これからもたくさん頼りたいと思います。
・このエピソードをお寄せいただいた方
性別:女性
年齢:20代
お住まい:福岡県福岡市
感謝を伝えたい方:歯科衛生士さん
エピソードをお寄せいただき、ありがとうございました!