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医療・介護職のやりがい・ありがとうエピソード集

【夫のうつ病】心理カウンセラーに相談するとまず一言目が、奥様大変でしたね。奥様は大丈夫ですか? と私を気遣う言葉でした。 どうしたらいいかわからずにいた私にとってその言葉でこの人を頼っていいんだ。一人で抱えなくてもいいんだと安心して涙が止まりませんでした。

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平成28年3月夫がうつ病を発症しました。

 

原因は以前から家族との折り合いが悪かったのをずっと我慢して生活していたからです。

 

症状は徐々に悪化していきました。

 

初めはただ元気がなかっただけだったので仕事が忙しいのかなと様子を見ていました。

 

しかし、症状は徐々に悪化していきました。

 

次に現れたのは食欲不振でした。

 

食事量が減っていき美味しさが分からなくなりました。

 

その次ぎは不眠です。

 

朝まで寝れず部屋から出て凝れなくなりついには笑顔と言葉がなくなりました。

 

自分を責める言葉ばかりを言い俺といるとみんな不幸になる。

 

俺がいなければいいんだ。

 

死にたいと毎日のように言っていました。

 

精神科受診をすすめましたが仕事が忙しい時期だからと受診を拒否していました。

 

無理に連れていくこともできず症状は更に悪化していきました。

 

両耳を手でおさえて叫んだり、死なせてくれと泣きながら訴えたり、家の中で死に場所を探したりと私も夫も限界でした。

 

受診拒否していたためにまず頼ったのは心理カウンセラーでした。

 

心理カウンセラーに相談するまでは誰に相談していいか分からずどんな対応が正しいのか、自分の言葉で夫を苦しめたらどうしようと言葉かけもうまくできず、ただただつらそうな夫を見ているだけでした。

 

心理カウンセラーに相談するとまず一言目が、奥様大変でしたね。奥様は大丈夫ですか?

 

と私を気遣う言葉でした。

 

どうしたらいいかわからずにいた私にとってその言葉でこの人を頼っていいんだ。一人で抱えなくてもいいんだと安心して涙が止まりませんでした。

 

そして今までの経緯を頷きながらしっかりと聞いてくれている姿に頼れる場所をやっと見つけたと思いました。

 

心理カウンセラーから声かけの方法や死なせないためにはどうしたらいいのかを的確にアドバイスいただき実践にうつしました。

 

しかし、薬物療法をしないことには治る見込みもなく、説得を繰り返しやっと精神科を受診することになりました。

 

夫は精神科医師に、

入院も治療もしなくない。早く楽にしてください。

と何度も訴えていました。

 

精神科を受診してもダメなのかと希望の光も消えかけました。

 

医師は真剣に夫の話しを聞いてくれました。

 

入院したくないならしなくてもいいが内服をするよう一生懸命に説得してくれました。

 

何度も何度も説得してくれました。

 

そして、奥さん大丈夫ですよ。私が助けますからね。と言ってくれました。

 

初めて会った医師ですがこの人なら大丈夫だと確信する言葉でした。

 

その日から夫は服薬を始め、受診も拒否することなく通院を始めました。

 

症状はいきなり良くなるはずはなく、毎日生きていてくれてることを願うのみでした。

 

受診は必ず夫婦で行きましたが、医師は毎回夫に受診してくれてありがとう。まだ辛いと思うけど絶対良くなるからね。と伝えてくれました。

 

そして私にも奥さんは大丈夫ですか?何か気になることがあれば電話してくださいね。

と私への気遣いも忘れませんでした。

 

そんな医師と会うのを夫は少しずつ楽しみに変えていき、症状も時間をかけてゆっくりゆっくり良くなっていきました。

 

服薬の量も減っていき、一年後、内服終了となりました。

 

生きているのはいやだと言うこともなくなり、食欲も戻り夜も寝るという人間らしい生活に戻りました。

 

内服終了と同時に通院も終了となりました。

 

最後の受診の日に、医師は根本的な原因は残ったままなのでまた不安定になるかもしれない、受診はこれで終わりだけど不安定になる前にいつでもお話しにきてくださいね。

と言ってくれました。

 

再発したらどうしようと心の中で思っていたのが通じたような気分でした。

 

そして、いつでも頼っていいんだと心強くもなりました。

 

医師の言葉がお守り変わりとなり、その日から一度も通院せずに1年半が経過しました。

 

病気になった日のことは今でも鮮明に覚えており、あんな不安な日々は今までもこれからもあの一度きりかもしれません。

 

家族や友人にも言いにくかったことが、他人である医師、心理カウンセラーがまるで家族のように熱心に対応してくれたおかげで、心を開くことができたと感じております。

 

あのとき対応してくれた医師に、今伝えたいことは、夫の現状です。

 

初対面のあの日は仮面をつけたような無症状な顔で、声は小さすぎて聞き取りにかったのを覚えていますか?

 

先生が地獄の底にいた夫の心に優しく入ってくれたおかげで少しずつ本来の表情を取り戻せました。

 

趣味に一切興味がなくなって落ち込んでいたときも、今は本来の自分じゃないからいつか戻れますよ。

と励ましてくれたおかげで今では趣味を再度楽しんでいます。

 

病気の根本的な原因であった家族とも向き合う勇気を持て決別する決心ができました。

 

そして、新たな命を授かることもできました。

 

あの時もし主治医が違う医師だったらこのような未来ではなかったかもしれません。

 

ふと発症当時を思うと先生に出会えて本当によかったと感謝で胸が一杯になります。

 

先生にとっては数多くいるうつ病患者の一人で今ではもう忘れてしまっているかもしれません。

 

しかし、私にとっては夫を救ってくれたただ一人の医師です。

 

すがるような気持ちで通院して、先生と話した受診の帰り道は少しほっとしている夫の姿は先生だったからだと思っています。

 

数ある精神科病院、医師の中で出会えたことは奇跡だと思います。

 

本当に感謝してもしきれません。

 

言葉一つで人は辛くなったり傷ついたりそして救われたりするんだと教えていただきました。

 

先生が救ってくれた命を再発させないように大事に夫の隣で支えていこうと思います。

 

決して無駄にはいたしません。

 

今もきっとどこかで苦しむ患者を救っているんでしょうね。

 

診察室の扉を開けたときの笑顔や言葉一つ一つで患者、家族は救われます。

 

これからもたくさんの人を笑顔にしてあげてください。

 

もし夫と同じような方がいたらその方も素敵な医師に出会えることを祈っております。

 

一人でも多くの命が救われます様に。

 

私は医師ではありませんがどんな方法であれ人のお役に立てるよう毎日を大切に生きていきたいです。

 

先生も毎日苦しむ声を聞くのは大変でしょうがこれからも今まで通り患者思いの素敵な医師でいてください。

 

あの時は本当にありがとうございました。

 

おかげで今は家族三人で幸せに暮らせております。

 

 

・このエピソードをお寄せいただいた方

性別:女性

年齢:30代

お住まい:茨城県下妻市

感謝を伝えたい方:医師、心理カウンセラー

 

エピソードをお寄せいただき、ありがとうございました。