・薬剤師として一番うれしいこと
薬剤師として一番うれしいことは患者さんに名前を覚えてもらえることです。
私はいつも下の名前で呼ばれていました。
まるで自分の孫に接する感じです。
わざわざ自分を指名してくれたり、今日はあの子いないの?と言ってくれた時は凄く嬉しかったです。
薬の処方がなくてもお裾分けと言って薬局にお土産を持って顔をみせにきてくれる患者さんもいました。
また先生には話せないことも相談してくれて、「あなただから話せるのよ」と言ってくれた時もすごく嬉しかったです。
私は薬剤師として、ただ薬を渡すだけの薬剤師にはなりたくありません。
一人一人の患者さんと接する時間は少ないかもしれませんが、その少しの時間に最大限の真心で接したいと考えています。
少しでも元気になってくれれば薬剤師としてとても嬉しいからです。
その気持ちが伝わるのか、元気のなかった患者さんも、帰るときには笑顔で帰っていってくれます。
また来るわねと言って前向きな気持ちで帰ってくれる姿を見ると、私は薬剤師としての仕事にとてもやりがいを感じるのです。
・感謝の気持ちでいっぱい
病気は体だけが病んでるわけではなく、必ず気持ちまで疲れている方がほとんどです。
その気持ちの部分までフォローしてあげるために働く時間は薬剤師としてとてもやりがいを感じるのです。
私は今出産のために産休中ですが、辞める前も色んな患者さんからお祝いをしてもらえました。
そして自分の家族のように喜んでくれました。
仕事最後の日には、お疲れさま!今までありがとう!とわざわざ会いにきてくれる患者さんがたくさんいて、本当にこの仕事をしていて良かったと心から思えました。
私のために泣いてくれる患者さんもいました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ただ給料のために働いている仕事は、とても疲れますし、楽しくありません。
薬剤師という仕事を通して、少しでも人の役にたちたいと思い働くことは本当に楽しく、時間もあっという間に過ぎてしまいます。
そして全く疲れないものです。
患者さんみんなの笑顔に私もたくさん元気づけられました。
今の時代、優しすぎるくらいでちょうどいいと思うのです。
特に医療関係者は、そのようでなければいけません。
患者さんは体や気持ちに元気がない人がほとんどです。
ですので自分にできる最大限の優しさや愛情で仕事に取り組むべきだと思います。
それでこそ、仕事にやりがいをみつけることができると思うのです。
患者さんの笑顔のためにも、ありがとう言ってもらうためにも、医療関係者として誇りをもってい頑張りたいと思います。
・この体験談をお寄せいただいた方
性別:女性
年齢:30代
お住まい:宮城県仙台市
職業:薬剤師
勤務施設:内科のクリニック門前の薬局
薬局の規模:12人